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053⚫️内通者? & 054⚫️セキュリティ・コアの内通者
053⚫️内通者?
我らの艦の海獣皮は衝撃には強い。
だが、火には弱い。
マストや甲板は柔構造ではない。
舵は急旋回には脆い。
なぜ敵は、それを知っていたのか。
「探れ。内通者がいる、と考えてよい。・・・行け。」
王の命令に、’影の軍団’が音もなく走った。
054⚫️セキュリティ・コアの内通者
アキラ、なにやってんの?
あっ、また三流スパイ小説読んでるのね。好きよねえ。
いつも巨大な悪が世界征服や大爆発を目論んで、
主人公が潜入して、美女が組織を裏切って味方になるのよね。
そんでもって、ふたりともピンチになるくせに、
なんだかんだで逆転、大勝利!ってお決まりのパターンよね。
えっ、女性が内通者って気に入らないのか、ですって?
ふう・・・まあ問題だとは思うけど、どうせ作者はオトコでしょ?
別にオトコだオンナだなんてどうでもいいけど、
よく飽きないよねえ、ほんと。
ふ〜ん、永遠のロマン?
じゃあ、わたしがあなたの内通者になってあげようか?
・・・ど〜して激しく否定するのよ!
エイミーの怒りが爆発する。
アキラは文庫本を放り出し、一目散に逃げた。
逃げ足の速さは、彼の特技のひとつである。




