041⚫️ファーストクラスでご招待
「なんでなんにも起きなかったのよ?」
「それは、マリカさんが一喝したからではありませんかな。」
「そうだな、クドー。あの装置のボタン、結局、押されなかったぞ。」
「サー・グレッグ、じゃあ、わたしの’おねえさん’というフレーズが効いた、ってことね。やったあ!」
「・・・えぇっとですね。僕、装置見たんですけ、なんか、爆発物とかじゃなくてですね・・・むしろ、次元に干渉するような感じで、でも、できないというお粗末なもので・・・。」
「なんだ、そりゃあ?オレにはさっぱり、わからんぞ。」
「そうね、ダン。わたしも見たけど、単純に言うと’思春期症候群の夢と理想を具現化したもの’って感じよ。」
「イチカ、増々わからんぞ、オレには。」
「でも、なんか一瞬、時間が止まったように感じたんですけど。」
「ルナ、それはわたしも思ったのよ。」
「えっ、マリカさんも?わたし、ランチボックスを拾おうとしたら・・・。」
「気の所為ではないのですかな。わたしは何も感じませんでしたぞ。」
「クドー、あなたは年齢を重ねているから、時間の経過をあまり感じなく鳴っているのではないのか?」
「まあまあ、みなさん!この名探偵の僕が解決しましょう!」
「ルドルフ、前もそんなこと言ったことあったけど。」
「で、結局、アイツはどうなるんだ?」
「特に何もないんじゃないの?物品の依頼はしたけど、それが盗品騒ぎになるとは思わず、仲介者が交渉して買ってくる、って思ってたんだし。」
「作ったものも、超オタクの無害なものでありましたしな。」
「でも、なんだか、よくかわかんないけど、彼、星間連合の惑星に行くことになったのね。」
「ま、’魔界都市’の争いも沈静化したことだから、我々も司令長官に報告をするために戻ろう。」
「きゃあ、グレッグ、すてきぃ!」
飛びかかられて、痛かったよなあ。
しかも、なんかわからん物がぶつかって、気を失ったし。
その直前におばさんが叫ぶし、おじさんは銃を抜こうとしてたし。
床に落ちたランチボックスの中身は美味しそうだったけど。
まあ、いいか。
レオル・ヴァンデはファーストクラスで、星間連合の惑星のひとつ、’ホワイティ’へ向かう。
窓からは’魔界都市’の惑星が、不思議に美しく見えていた。




