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042⚫️破壊願望の描写はなかったのよ
レオル・ヴァンデのつぶやきは、たしかにこうだった。
【再生開始】
この世界は、もういらない。
こんなはずじゃ、なかったのに。
銀河連邦テラなんか、もう未練はない。
ーーー中略ーーー
やってやる・・・やるしかない。
そう思い込むことでしか、
揺れ動く心の奥を見ないようにしていた。
レオルが受け取った“何か”と絶望が、
静かに銀河規模の危機として動き始めるのだろうか。
【再生終わり】
つまり彼の計画は、惑星’ゼルダン’からの情報に基づく、
人生ゼロからのやりなおし計画 にすぎなかった。
’ゼルダン’をもってしても、
世界線をこえる過程や、本当に転生する技など知る由もないのだが。
それでも結果的に’星幽結晶’が関わり、惑星にいる人々の命が危険に晒された。
’彼’がヒトであった頃の感情が、危機を前にして疼いたのか。
あるいは、温厚な’彼’の中に’神’のごとき怒りが芽生えたのか。
真実はわからない。
真実は世界線の数だけあるのだから。
ゼルダンがレオルのために参考にした記録情報。
それは、一冊の書物からのものだった。
その書物のタイトルは・・・
「世界線をこえて」である。




