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018⚫️“I have never seen people who are so kind to their children.”
明治初期、日本を旅した英国の旅行家イザベラ・バードは、極東の地で驚くべき光景を目にした。
それは、幕末の残り香を纏う大人たちが、子どもたちに向けるこの上なく柔らかな「まなざし」であった。
泣き声が響いても、飛んでくるのは叱責ではなく、静かにあやし抱き寄せる温もり。子どもは親の傍らで自由に遊び、周囲の大人たちもまた、当然のように手を貸し、微笑みかける。
社会全体が、小さな命を「宝」として受け入れる静かな空気がそこにはあった。
バードは記している。
「これほど自分の子どもに優しい人々を見たことがない」と。
厳格な躾を重んじた当時の欧米社会から見れば、それは奇跡のような慈しみの文化であった。
彼女の目に映った日本の魅力は、技術や制度ではなく、共に生きる温もりそのものだったのだ。
その優しさは、幾千もの世界線を越えて、
今の私たちにまで受け継がれているのだろうか。
しろがねも くがねもたまも なにせむに
まされるたから こにしかめやも




