019⚫️もぬけの殻
「こんなところに、手がかりがあるのか。」
「ああ、グレッグさん。オレの’運び屋’だったころの情報網は、まだ生きてるからね。」
グレッグはダンに連れられ、魔界都市の格闘場へと足を踏み入れた。
ルドルフはイチカと、マリカはルナと、それぞれ別ルートで調査に向かっている。
本部にはクドーが待機するという万全の体勢だ。
「始まるぞ。今日のイチオシだ。赤コーナーは、この都市のチャンプだぜ。」
「ふうん。素手ならなんでもあり、のルールか。で、あのチャンプがレオルの幼馴染ってことなのか。」
「そうだ。レオルがこの惑星のどこかの’魔界都市’にいるのは間違いない。とすれば、まずアイツが何か知っているかもしれんだろ。」
「情報部の、というか、あんたのツテはすごいんやなあ。わしら、そこまでわからんかったわ。」
観客の熱気に押され、グレッグは思わず叫んだ。
「はるばる来たんや! いてこましたれぇ!」
青コーナーから対戦相手がリングに上がる。
その瞬間、グレッグは目を見開いた。
あれっ?提督?ラベンダー提督??
試合は1ラウンド30秒で決着した。
ダンはチャンプの控室へ走る。
だがグレッグは、どうしても気になって対戦相手の控室へ向かった。
しかし・・・そこは、もぬけの殻だった。
「・・・うーん、似てたなあ。まさか、な・・・。」
第15部 007地下格闘技場 の別視線からの展開です。「はるばる来たんや!いてこましたれぇ!」が誰の言葉であったか、ということです。




