第26.5話 雷
電灯の明かりと電車の音がこだまする街に音なき雷が静かに落ちた。電波が歪み、駅の照明が一部消えすぐに明かりがつく。
そんな異変に誰も気づかず目を向けない。
ホームの屋根に落ちた雷は人の形を形成し、首につけた能力規制装置を無造作に外外すと、空中に放り捨て、装置目かけて電撃を放ち破壊する。
「ふん、何が規制装置だよ、ザルもいいところじゃねえか」
そう言い不気味な笑みを浮かべていると、男のスマホが静かに震え、男は電話を取る。
「なんだぁ〜今からやるところだ」
『だから連絡したのだよ、そちらの状況は』
「平和も平和だぜぇ、誰も俺に気づきやしねぇ、逆にテメェはどうなんだ、連中の動きを封じたのか」
『無論問題ないさ、フリーサイズマン率いるヒーロー連中は基地のサーバーエラーで10分は動けない』
「クソが舐めてんじゃねえぞ10分で終わらせってか」
『10分はエラー解消の時間だ、基地から抜け出した後に君の元に来るのに20分はかかるさ。まぁ…君からすれば簡単な仕事だろ』
「言ってくれるなぁ6分で終わらせてやる、でシグマの方はどうだ、あいつは来ねえだろうな」
『まさかあんな小娘に怯えてるのか』
「うっせぇ、とっとと話せ」
『無論足止め済みだ』
「どいつが」
『そこまで怯えるか、まああの小娘はビームが止めてる、今この時間君を止めれる者は居ないさ、エレクトス君が世界を変えるんだ』
「アハハハ、タイマー測ってろ、6分以内で終わらせてやる」
男はスマホを投げ捨てると体から膨大な電気を放出し、屋根から飛び降り線路に着地する。
「俺が全部壊してやる」
そう言うと男は駆け出し、雷のような眩い光を放ちながら、10秒ほどで遠くに見えていた電車に追いつき、そのまま電車の屋根に飛び乗る。
「さあパーティタイムだ、アハハアハハ」




