――管理者報告書No.01――
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【記録種別】個人所感
【提出者】管理者X
【提出時刻】不定(周期検知不能)
これは報告書という名を借りた、ただの私的な記録――要するに日記だ。
だが「日記」なんて呼び方ではどうにも気分が乗らない。ほら、研究者たるもの、報告書と名乗る方が知的に見えるだろう?
些細な言葉の違いかもしれない。でも、そんな取るに足らない違いが、大きな発見に繋がることもある。
私の研究は「死」そのものだ。もっと言えば――死の“意味”を探す旅だ。
人は死んだあと、どこへ行くのか。何が残るのか。
宗教は輪廻転生を語り、地獄や天国を唱える。幽霊となって現世に留まるという説もある。
有名な話がある。「人は死ぬと21グラム軽くなる」――魂の重さ、だそうだ。
だが、これは誤解されている。実験に使われたのはたった6人。そして21グラムの減少が確認されたのは、たったひとり。
精密な測定もできなかった時代の話であり、科学的根拠はほとんど存在しない。
なのに、この話は広く知られている。なぜだろうか?
人は、信じたいのだ。「魂」があると。
死の先に、何か意味があると。今の苦しみが無駄ではないと、証明してほしいのだ。
私はそれを否定しない。むしろその問いに、真正面から挑んでいる。
次の人生があるのか? 天国や地獄か? それとも幽霊として彷徨うのか?
――あるいは、本当に、何もないのか?
誰もが一度は考え、想像したはずの問い。
私は、その答えを、必ず見つけ出してみせる。




