第46章:森の中の光
「サイとルイスは素早く走り続けた。二人は慌てているようで、足音はどんどん速くなっていった。
「僕たちの後ろにいるのは誰?」とサイが言った。
「分からない。でも、確かなのはそいつが僕たちを追いかけているってことだ」とルイスが言った。
「こんな夜の森に、どうして人がいるの?」とサイが言った。
「じゃあ、僕たちはどうなんだ?」とルイスが慌てて言った。
「さっきラジ兄さんの言うことを聞くべきだった」とサイが言った。
「今さら後悔しても意味がない!」とルイスが言った。
突然、二人の足が木の根につまずいた。二人はそのまま転んだが、二人が落ちたのは下り坂だった。
「うわあああ!」
「ドサッ!」
二人はその深い下り坂へ落ちていった。石にぶつかり、つる植物に足を引っかけながら、二人は下り坂の底までたどり着いた。
「あいたた……」ルイスは頭をさすりながら起き上がろうとした。一方、サイはまだ地面に横たわっていた。そこは上よりもさらに暗かった。
「リマの街には、こんな下り坂がいくつあるんだ? 僕たち、こういう場所に落ちることが多すぎる気がする」とサイは起き上がろうとしながら言った。
「森なんだから仕方ないだろ」とルイスが言った。
「でも、あの時誘拐された時に逃げた時も同じだったよ」とサイが言った。
「少なくとも、僕たちを追っていた人からは逃げられた」とルイスが言った。
「それで? 僕たちはどうすればいい?」とサイが言った。
「状況がよくない。戻った方がいい」とルイスが言った。
「でも、僕たちはもう迷ってるよ」とサイが言った。
「サイ!」突然、人が呼ぶ声が聞こえた。
サイとルイスは顔を見合わせた。
「ルイス! 二人ともどこ?!」とその声が言った。
「ミシェルの声だ!」と二人が言った。
「ミシェル! 僕たちはここだ!」二人は叫びながら、下り坂の上の方を見て飛び跳ねた。
「僕たちの声が聞こえる?!」とサイが言った。
「おーい! 助けて!」とルイスが言った。
「ねえ! 私の声が聞こえる?!」とミシェルがもう一度言った。
「どうやら聞こえてないみたいだ」とルイスが言った。
「登る必要がある?」とサイが言った。
「できるのか?」とルイスが言った。
「やってみても損はない」とサイが言った。二人は上へ登ろうとした。
「ドン!」
突然、また銃声が聞こえた。二人は驚き、その拍子に足が滑って、再び下へ落ちた。
「あの人、僕たちを追いついたの?!」とサイが慌てて言った。
「走らないと!」とルイスが言った。
「登ってる時間なんてない!」ルイスはすぐに立ち上がり、サイを引っ張ってその場から離れた。
再び足音が聞こえた。二人は慌てた様子で、全速力で走った。
徐々に足音が遅くなっていった。
「僕たち、離れられたのかな?」とサイが言った。
「確かなことは分からない」とルイスが言った。するとサイは考えているようだった。
「聞いて。僕たちを追っている人は、銃器か遠距離武器を使っている」と彼が言った。
「こうなったら、見つからない安全な隠れ場所を探さないといけない」
「どこ? 月明かりがまだ全部を照らしている。それは僕たちにとってプラスでもありマイナスでもある」とルイスが言った。
「彼は僕たちの居場所を見ることができる」とルイスが言った。
「気づかないの? ここは上よりも暗い」とサイが言った。
「つまり、もっと下へ行けば行くほど、月明かりは下まで届かなくなる」
「じゃあ、どうすればいい?」とルイスが言った。
ルイスは左側をちらりと見た。そこにはまた下り坂があった。
「君の言いたいことが分かった!」ルイスはサイを引っ張り、そのまま下へ飛び降りた。
今回は二人はうまく着地した。ルイスは人差し指を口に当てた。そこは暗かった。
「ここにいれば、彼に僕たちが見えないことを願おう」とルイスが言った。
「そうだね」とサイが言った。二人は緊張しながらその場で黙っていた。
「でも……ミシェルはどうする?」とサイが言った。ルイスは彼をちらりと見た。
「もしあの人と出会ったら?」とサイが尋ねた。
「だ、大丈夫だといいけど」とルイスが答えた。
「きっとラジ兄さんと一緒にここへ来るよ」と彼が言った。
「タッ、タッ」
二人は驚いた。再び足音が聞こえた。
(その音……僕たちの近くにいる)とルイスは心の中で思った。
(あいつ、僕たちを見つけたのか?)と彼は心の中で思った。
「ねえ、あっちを見て」とサイが指差した。ルイスは指差された方向を見た。ルイスは驚いた様子だった。
黒い人影が二人の方へ歩いてきた。その黒い人影は長銃身の拳銃を持っていて、それを二人に向けていた。
「や、やばい!」二人は怖がった。
「僕たち、追い詰められた!」とルイスが言った。
「ど、どうしよう?」とサイが言った。
「サイ! ルイス!」再びミシェルの声が聞こえた。
サイとルイスは坂の上を見た。
「ミシェル! ラジ兄さん! 僕たちはここだ!」二人が叫んだ。
「助けて!」
「僕たちは大変なことになってる!」
「二人ともどこ?!」とミシェルが言った。
「二人が見えないよ!」
「僕たちはここだ!」とサイが言った。
「お前たち、逃げられると思ってるのか?」黒い人影から声が聞こえた。二人は恐怖に満ちた表情で、その方を振り向いた。
「お前たちは終わりだ」と彼が言った。
「ここで死ね!」その人物は二人に拳銃を向けた。二人はとても怖がっていた。
「助けて!」サイが大声で叫んだ。
突然、サイの体が強い光を放った。ルイスは痛さのあまり目を閉じながら驚いた。
「サイ! ルイス!」坂の上にいるミシェル。ルイスは上をちらりと見た。
「ミシェル!」と彼が言った。
ミシェルは飛び降りた。「やっと二人を見つけた」と彼女が言った。
「何があったの?」サイを見て、ミシェルが驚いて言った。
「説明している時間はない! 早く行こう!」とサイが言った。
「僕たちは危険なんだ!」と彼が言った。
「必要ない! 今すぐ戻った方がいい!」とミシェルが言った。
「どういう意味?」と二人は困惑して言った。
突然、二人は後ろにいた誰かに耳を引っ張られた。
「い、いたたた!」二人は痛がった。サイの体の光も消えてしまった。
「痛い! 離して!」
「痛い! いたたた!」
「もう懲りたか?」とその人物が言った。二人は後ろを振り向いた。そこにいたのはラジ兄さんだった。
「ラジ兄さん?」と二人が言った。
「自分たちが何をしたのか、もう分かったか?」ラジ兄さんはさらに二人の耳を引っ張った。
「痛いよ、兄さん!」とルイスが言った。
「ごめん! 僕たちが悪かった!」とサイが言った。
「兄さんの言うことを聞かなかった! 森は危険なのに!」と彼が言った。
「幸運だったね。これは本物じゃなかったから」とミシェルが言った。
「ただ二人に教訓を与えただけだ」とラジ兄さんは二人の耳を離した。
サイとルイスは自分たちの耳を押さえた。
「じゃあ、さっきそこにいた人影は兄さんだったの?」とサイが言った。
「そうだよ」とミシェルが言った。
「ラジ兄さんはルイスの拳銃を使って、二人を怖がらせていたんだ」と彼女が言った。
「ああ、そういえば、さっき僕は持ってなかった」とルイスはラジ兄さんの足元の近くにある拳銃を見ながら言った。
「じゃあ、さっき僕たちが聞いた声は?」とサイが言った。
「お前たち、逃げられると思ってるのか?」
サイとルイスはそれを聞いて驚いた。二人は、ラジ兄さんが録音を再生していることに気づいて、彼の方を振り向いた。
「お前たちは終わりだ」
「ここで死ね!」
「た、ただの録音だったの?」とサイが言った。
「タッ、タッ、タッ」足音が聞こえた。
「ドン!」
そして、二人を驚かせた銃声。
「き、君たち、ひどすぎるよ」とルイスが言った。
「僕たちは降参する。ごめんなさい」とサイが言った。
「お前たちを罰すること以外に、もう一つの目的も達成できた」とラジ兄さんが言った。
「え?」二人は困惑した様子だった。
「どんな目的?」とサイが尋ねた。
「気づかないうちに、お前はエレメントの能力を使った」とラジ兄さんが言った。
「え? 本当に?」とサイが驚いて言った。
「まさか、さっき強い光を放った時のこと?」とルイスが言った。
「それだけじゃない」とラジ兄さんが答えた。
「お前は月も操って、お前たちが危険から逃げるための道を照らした」と彼が言った。
「月を操ったの? すごい!」とサイが感心して言った。
「まるでもう達人みたいだ」と彼が言った。
「きっと二人とも怖がっていたから、だからお前は無意識にそれを操ったんだ」とラジ兄さんが言った。
「じゃあ、僕たちはもう自分たちのエレメントを出せるの?」とルイスが言った。
「そうだ! これからも練習を続けよう!」とサイが言った。
「やった!」二人は、ただ二人を見つめることしかできないミシェルの前でハイタッチをした。
ゆっくりと、彼女の表情が変わった。彼女は悲しそうに見えた。




