第45章:森の中
「ドカン!」
サイとミシェルはものすごく驚いて、反射的に目を開けた。一方、ラジ兄さんは少し驚いただけのようだった。
「な、何あれ?」とサイが驚いて言った。
ルイスが目を開けると、目の前の地面に穴が開いて煙が出ているのを見て、すぐに驚いた。
「今、何が起きたんだ?」とルイスが困惑して言った。
「あなた……」とミシェルが驚いて言った。
「今、手から火を出したよ」とルイスを指差した。
「ほ、本当か?」とルイスが言った。
「さっきのは僕の思い込みだと思ってた」とルイスが言った。
「どうしてできたの?」とサイはまだ驚いたまま言った。
「よくやった、ルイス」とラジ兄さんが言った。ルイスは後ろを振り向いた。
「ちゃんとテストができたな」とラジ兄さんが言った。
「ありがとう。でも……」とルイスが言った。
「どうしてあの二人はまだできないんだ?」とルイスが言った。
「それは、君のエレメントタイプは比較的習得しやすいタイプだからだ。一方、あの二人が選んだものは習得が難しいタイプに入る」とラジ兄さんが言った。
「難しい?」とサイが言った。
「簡単なタイプに入るのは、風、水、雷、土、そして火のエレメントだ」とラジ兄さんが言った。
「習得が難しいタイプに入るのは、光、自然、そして闇だ」
「まあ、それも使う人によるけどな」と彼が言った。
「火のエレメントを選んでよかった」とルイスが嬉しそうに言った。
「実はレオンさんも、光のエレメント、つまりライトは難しいって言ってた」とサイが言った。
「それに自然のエレメント、つまりナチュラルもね」とミシェルが言った。
「自然のエレメントは植物や生き物のエレメントで、特に緑色のものが中心だ」
「でも僕はまだ、風、水、土、雷、火、そして光のエレメントを勉強しなきゃいけない。それに、もしできるなら、闇のエレメントもだ」
「それに医学の知識も」と彼が言った。
「それで? お前たちは変えたいか?」とラジ兄さんが言った。
「もちろん嫌だ!」と二人は声を揃えて言った。
「難しくても頑張る!」とサイが言った。
「私も、費やす時間が多くなっても頑張る!」とミシェルが言った。
「本当にいいのか? 本気なら、できるようになるまで必ず教えてやる」とラジ兄さんが言った。
「もちろん!」と二人が言った。
***
サイはずっと缶に手を向けていたが、何の結果も出なかった。ミシェルも同じだった。
もう夕方になっていた。ラジ兄さんは座りながら携帯電話を使っていて、ルイスは二人の友達を見ながら、忙しそうに自分の拳銃を拭いていた。
サイとミシェルはまだ一緒に頑張っていた。
「あの二人、まだ諦めてないのか?」とルイスが言った。
「さっきのあの二人のやる気を見ただろう」とラジ兄さんが言った。
ルイスが振り向いた。「どうして兄さんは携帯で遊んでるんだ?」と言った。
「誰が携帯で遊んでるって?」とラジ兄さんが答えた。
「じゃあ、何してるんだ?」とルイスはラジ兄さんの携帯電話を見ながら言った。
「電子書籍?」とルイスが驚いて言った。ラジ兄さんの携帯電話の画面には文字しか表示されていなかった。
「じゃあ、さっきからずっと読んでただけなのか?」とルイスが言った。
「いつでも本を持ち歩けるわけじゃないからな」とラジ兄さんが言った。
「一日中勉強してる変な人なんているのか?」とルイスが言った。
「出ろぉぉぉ……!」サイは缶に手のひらを向け続けた。
「私たちは絶対にできる!」ミシェルも同じようにした。
「読みたいなら読んでろ」とラジ兄さんは立ち上がり、自分の携帯電話をルイスに渡してから、サイとミシェルの方へ歩いていった。
「中身は僕の分野じゃないな」とルイスは携帯電話の画面を見ながら言った。
「兄さん! 携帯番号教えてくれる?」とルイスは携帯電話を持ちながら言った。
「出ろ! 出ろ!」二人は声を揃えながら、手のひらを向け続けた。
「まだ終わってないのか?」とラジ兄さんが言った。二人は振り向いた。
「ま、まだ」とサイが言った。
「もう少しだけ時間をください!」とミシェルが言った。
「遅くに帰ったら、親が心配するぞ」とラジ兄さんが言った。
「でも僕には親がいないから」とサイが言った。それを聞いて、ラジ兄さん、ルイス、ミシェルは驚いた。
「お、お前のことじゃない」とラジ兄さんが言った。
「まだレオンさんとの訓練の予定があるだろ?」と言った。
「レオンさんなら時間をくれるよ」とサイが言った。
「じゃあ、私たちはどうするの?」とミシェルが言った。
「私は今帰りたくない」
「私も遅く帰るって母さんに許可をもらってる」とミシェルが言った。
ラジ兄さんはため息をつきながら、自分の髪をかき乱した。「分かった、今回だけだ」
「やった!」ミシェルは嬉しそうだった。
「僕もここにいて、お前たちを待つよ」とルイスが言った。
***
「集中しろぉぉぉ……」サイは目を閉じながら、缶に手のひらを向けていた。もう夜になっていた。
ミシェルは何度も缶に向かって手のひらを押し出した。
「あの二人、いつになったら終わるんだ?」とルイスは目を閉じ、レオンさんがいつも座っている石の上に横になって言った。
一方、木にもたれかかって座っているラジ兄さんは、もう眠そうだった。
「疲れた……」二人は地面に横になった。ラジ兄さんは自分の場所から二人を見ているだけだった。
「お前は……まだ進展がないのか?」とサイが疲れた様子で言った。
「まだ……。あなたは?」とミシェルが言った。
「僕もまだ……」とサイが答えた。
「どうしよう……」とミシェルは空を見上げながら言った。
「兄さん!」サイが呼んだ。ラジ兄さんは彼の方を振り向いた。
「兄さん、水ある?」とサイが言った。
「俺の飲み物もお前たちが全部飲み干しただろ」とラジ兄さんが言った。
「なんてこった、どうしよう?」サイは座りながら言った。
「もういい。明日続けよう」とラジ兄さんは立ち上がって言った。
「二人とも歩いて帰れるのか? 喉が渇いてるんだろ」とルイスが目を開けながら言った。
「実際、脱水症状になったら危険でもある」とラジ兄さんが言った。
「ここで先に川を探すのはどうだ?」と言った。
「僕も行く!」サイが手を上げながら飛び跳ねて言った。
「喉が渇いてるんじゃないのか?」とラジ兄さんが言った。
「そんなにひどくないよ」とサイが言った。
「ダメだ」とラジ兄さんが言った。
「サイとミシェルはここで待ってろ。俺とルイスで水を探しに行く」とラジ兄さんが言った。
「了解!」ルイスは石から降りると、サイの近くまで歩いていった。
「かわいそうだな。ちょっとの間だけど、僕たちは冒険して、水を探しながらあちこち回るんだ」とルイスはサイをからかうように言った。
「冒険ってすごく楽しいんだぞ」と彼が言った。
「そんなのずるい!」とサイが言った。
「僕も行く!」と彼が言った。
「丘の下まで行くのはかなり遠い」とラジ兄さんが答えた。
「じゃあ、森に入って川を探そう」とサイが言った。
「前にオーディションに参加した時、近くに川があったよ」と言った。
「こんな夜に森に入って何をするんだ?」とラジ兄さんが言った。
「面白そうだし、そこに行こうよ」とルイスが言った。
「ダメだ」とラジ兄さんが言った。
「本当にそんなに喉が渇いてないなら、そのまま歩いて帰ればいい。家に着いてから水を飲めばいいだろ」と彼は都市の方を見ながら言った。
彼は再びサイとルイスの方を振り向いた。二人はもういなくなっていた。
「二人とも森に入った」とミシェルが言った。
「まったく……危険な目に遭いに行くようなものだ」とラジ兄さんは髪をかき乱しながら言った。
「追いかける? 二人ともまだ遠くには行ってないはず」とミシェルが言った。
「二人が奥まで入り込んだら危険だ。あそこはもう暗いからな」と彼が言った。
「暗い?」とラジ兄さんは森の方を見ながら言った。
「ミシェル、俺を手伝えるか?」と言った。
「何を手伝うの?」とミシェルが言った。
***
「お前は本当にいたずら好きだな、サイ」とルイスが言った。二人はそれぞれ一本ずつボトルを持って、森の中を歩いていた。
「ラジ兄さんがダメだって言ったのに」と言った。
「僕はただ誘っただけだよ。でも森に引っ張って入ったのは君だろ」とサイが言った。
「それでも君のせいでもあるだろ」とルイスが言った。
「君のせいだよ。なんで僕なの?」とサイが言い返した。
「もういい! 言い争っても意味がない」とルイスが言った。
「それで? 川はどこなんだ?」と彼が尋ねた。
「ここじゃない」とサイが答えた。
「え? ここじゃない? お前どういうことだ? 道を間違えたのか? それとも覚えてないのか?」とルイスが言った。
「これは君のせいだよ! 君が適当にどこかへ走っていったから、今どこにいるのか僕だって分からない」とサイが答えた。
「なんてこった、これからどうする?」とルイスが言った。
「それでも川を探そう」とサイが言った。
「本当に分かるのか?」とルイスが尋ねた。
「た、多分」とサイが不安そうに言った。
「その答え、全然説得力ないぞ」とルイスが言った。
「もういいから、僕についてきて」とサイは前へ歩き出した。ルイスも彼についていった。
そこはとても暗かった。二人は不安と恐怖が入り混じった表情で歩いていた。聞こえるのはコオロギの鳴き声と、木の幹にいるフクロウの鳴き声だけだった。
「おい、本当にここで合ってるのか?」とルイスが言った。
「うん、僕を信じてよ」とサイが答えた。
「ガサッ」
一つの茂みが動いた。
二人は反射的にその茂みの方を振り向いた。二人とも怖がっているようだった。
「今の何?」とサイが言った。
「き、きっと小さな動物が茂みに入っただけだよ」とルイスが言った。
「ここ、すごく暗いけど、懐中電灯は持ってないの?」とサイが言った。
「持ってるわけないだろ。さっきは夕方まで練習するだけで、こんなふうに森に入る予定なんてなかったんだから」とルイスが言った。
「なんだかちょっと怖い雰囲気だね」とサイが言った。
「それを言うな!」とルイスが言った。
すると、雲の後ろから月が現れた。森の中は、それまでよりも明るくなった。
「わあ、ちょうどよかった」とサイは空を見ながら言った。
「少しでも明かりがあってよかった」とルイスが言った。
「それで? このまま探し続ける? それとも戻る?」と彼が言った。
「君はどう思う?」とサイが言った。
「このまま続けた方がいいと思う」とルイスが言った。
「じゃあ、もう一度探そう」とサイはルイスと一緒に歩き出した。
「タッ、タッ」
突然、二人は後ろから足音が聞こえるのを感じた。
二人は反射的に足を止めた。互いに顔を見合わせ、それから後ろを見たが、誰もいなかった。
だが、足音はまだ聞こえていた。二人は驚き、周囲を見回したが、誰もいなかった。
「ドン!」
銃声が聞こえた。二人はものすごく驚いた。
「早く逃げろ!」とルイスが言った。二人はすぐにその場から走り去った。




