第40章:ラジの心境
「ドカァァン!」
大きな爆発が起こった。
ラジは遠くまで地面に吹き飛ばされた。彼は苦しそうな様子を見せた。すぐに立ち上がろうとした。
「この戦いでお前を優位に立たせるつもりはない!」リアンはラジに向かって火の玉をいくつも投げた。
「ただ電気で俺を攻撃するだけにするな」
「お前が雷の力で俺を攻撃しても、たとえ雷鳴でさえも、俺は怖くない!」リアンは何度も火の玉を投げ続けた。
ラジはそれらすべてを避けようとした。だが、一つの円盤が彼の顔をかすめ、血が出た。
「ハハハ!これでもくらえ!」とリアンが言った。ラジは腹立たしそうに彼を睨んだ。
「これでもくらえ!」リアンが地面を殴ると、地面に亀裂が入った。その亀裂一つ一つから炎が出て、ラジの方へ向かっていった。
ラジは驚いた。突然、彼の目の前の地面が爆発した!彼は遠くへ吹き飛ばされた。そして何度も地面にぶつかった。
「お前が都市三のための医者になれると思っているのか?そんなの無理だ!」とリアンが言った。
「その医者の白衣なんて捨ててしまえ!」
「ハハハ!」リアンは大声で笑った。
ラジはゆっくりと立ち上がった。彼はほこりで汚れた医者の白衣を払い落とした。
「よくも……」と彼は言った。
「俺の医者の白衣を汚したな!」
彼は怒って言った。リアンは驚いた。
風が強く吹いた。ラジのはるか後ろには、大きな竜巻が彼の方へ進んでいるのが見えた。
雷が非常に激しく落ちた。ラジは上を見た。その雷はとても大きかった。
(これを待っていた。)
「お前は本当にしゃべりすぎだ!」リアンは再び地面を殴った。亀裂から炎が出て、ラジに近づいていった。
ラジは黙った。亀裂はどんどん彼に近づき、ついに彼が立っていた地面が爆発した!
ラジは上空へ吹き飛ばされた。ラジは下にいるリアンを見続けた。そして空を見上げた。
「ズガァァン!」
また大きな雷が落ちた。
ラジは手を上げた。
ラジは手を下へ向けると、空にあった大きな雷がリアンへ向かって降りてきた。
リアンは非常に驚いた。突然、大きな竜巻がリアンの方へ素早く動き始めた。
「ドガァァァン!」
非常に大きな爆発が起こった。その雷は竜巻の形で爆発した。
「な、なんだこれは?」ラジは驚きながら、下へ滑るように降りていった。
その竜巻は周囲に雷をまといながら、とても明るくなった。
ラジは地面に着地した(しゃがんだ)。彼はそれを見て本当に驚いた。大きな竜巻によって、周囲はとても明るくなっていた。
突然、その風から強い風が吹き出した。ラジは目を閉じた。風は彼に向かって吹き続けた。
その雷はやがてその風の中から消え、突然、その風も一緒に消えた。
ラジはゆっくりと目を開けた。竜巻がもうなくなっているのを見て、彼は驚いた。
「消えた?」と彼は言った。そして立ち上がった。突然、彼の表情が変わり、悲しさと不安が混ざった表情になった。
「自分自身を受け入れられない人間は、ただの愚か者だ」
「他の人と違うというだけで、いつも自分自身に自信がないのか?」
ラジは怒りと納得できない気持ちが混ざった表情で眉をひそめた。彼は空を見上げた。その表情はまだ同じだった。
そよ風が彼に当たった。ラジはただため息をつくことしかできなかった。
***
「おい!今のは何だ?!」山の上にいるリアンが言った。彼は驚いている様子だった。
「俺に感謝しろ。あの致命的な攻撃からお前を助けてやったんだからな」と、先ほどラジとリアンの森での戦いに現れた男が言った。
「俺にとって、あそこから光の速さで俺たちを飛ばして逃げることなんて簡単だった」
「ちょうどいい時に来たな」とリアンが言った。
「ところで、どうして見つかったんだ?いつもは任務をうまくこなしているのに」とその男が言った。
「さっきの太った爺さんが叫んだんだ。まさか組織が下の階で客として来ているなんて、俺が知るわけないだろ」とリアンが言った。
「俺はあの爺さんに匿名の手紙を送って、森で会うようにしたんだ。なのにあいつはそこで別の人間と会って、その人たちを自分の家に招待しやがった」
「はっきり聞こえなかったから、招待した相手が組織のメンバーだとは知らなかった」とリアンが言った。
「お前は本当に不注意だ」と男が言った。
「気にするな」とリアンが言った。
「重要なのは、俺があの爺さんを殺すことに成功したことだ」と言った。
「だが、俺が作った風は都市を100%破壊することはできなかったようだ」と男が言った。
「それでも十分だ」とリアンが言った。
「今回の任務は成功だ!」と言った。
***
「お前たちの気持ちが善意なのは分かっている。だが、お前たちはまだ若すぎる。命を危険にさらそうとするな」と、現在かなり混雑している避難区域にいるレオンさんが言った。彼らは山岳地帯にいた。
彼の前には、泣いているサイが立っていた。涙が流れていたが、彼はそれをこらえようとしていた。ルイスとミシェルは涙を流していなかった。ルイスは少し悲しそうな表情をしており、ミシェルは泣きそうな様子だった。
「これはお前たちのせいじゃない。罪悪感を持つ必要はない」とレオンさんが言った。
サイは涙をぬぐった。三人は泣くのをこらえようとしていた。
「お前たちが救った人の数はかなり多い」とレオンさんが言った。
「助からなかった人も多い……」とサイは泣くのをこらえながら言った。
「お前たちはここで本当によく助けてくれた」とレオンさんが言った。
「少なくとも、お前たちが助けた人たちとお前たち自身がまだ無事だったことを、ありがたく思った方がいい」と言った。
ラジはその避難区域を歩いていた。彼の目は下を向いており、その視線は虚ろに見えた。
「あ、あれはラジだ」とレオンさんがラジを見て言った。サイ、ルイス、ミシェルは後ろを振り返った。
「ラジ兄ちゃん!!!」
三人はすぐにラジの方へ走っていった。
ルイスはすぐにラジの右側を抱きしめ、ミシェルは左側を抱きしめた。一方、サイはすぐに飛び上がってラジを抱きしめた。ラジはとても驚いた。
「兄ちゃん、僕たちを許して……」サイはラジを抱きしめたまま言った。
「僕たちはたくさんの人を救うことに失敗した」とルイスが言った。
「助からなかった……」とミシェルが言った。
「う、うん、大丈夫だ」とラジは気まずそうに言いながら、ルイスとミシェルの頭を叩くように優しく撫でた。
「お前たちは最善を尽くした」と言いながら、サイの背中を叩いた。
サイはその後ラジを抱きしめるのをやめ、ルイスとミシェルもラジの前で彼の隣に立った。
「でも兄ちゃん、兄ちゃんはちゃんと任務をやり遂げられたじゃないか」とサイが言った。
「あの戦争の時だって、兄ちゃんが一番前に出ていた」とルイスが言った。
「僕たちは、何でもできる兄ちゃんほどすごくない」とミシェルが言った。
「任務すらできない僕が、どうやってボランティアになれるの?」とサイが言った。
ラジは哀れむような表情を見せた。
「聞け。お前たちの目には、何でもできる俺はすごい人間に見えるかもしれない」と彼は言った。
「だが、それは俺に欠点がないという意味じゃない。俺もお前たちと同じ普通の人間だ」
「俺はいつも自分の良いところだけを見せて、お前たちがそれを手本にして、見習えるようにしているだけだ」
「そして、お前たちがそれを真似しないように、自分の悪いところを隠している。お前たちの目に完璧に見えるためじゃない」
(俺から真似しなくていいことは、たくさんある。)
「でも……さっきの人たちは……」サイは悲しそうな様子を見せた。
「誰であろうと、すべての人を救えると保証できる人はいない」とラジが言った。
「経験豊富なボランティアでさえ、自分が任務をしている場所で何が起こるのかを完全にコントロールすることはできない」
「罪悪感を持つ必要はない、サイ。いつでも任務を完璧に遂行できるわけじゃない」とラジはサイに言った。
「それと、お前たち二人もだ。お前たちもサイと一緒に俺たちを助けてくれた。それだけで十分大きな功績だ。俺はお前たち三人に本当に感謝している」と言いながら、ラジは三人の頭を撫でた。
「どういたしまして」と三人は小さく笑った。
ラジも小さく笑った。
「お前たちへの感謝のしるしとして、俺がお前たちにエレメントを教えるのはどうだ?」
サイは驚いた。
「エレメント?!」
「サイが話していた、あのすごい力のこと?」とルイスが言った。
「俺たちもそれを学んでいいの?」とミシェルが言った。
「どうしてレオンさんに聞かない?サイの先生なんだから」とラジが言った。
三人は振り返り、レオンさんの方を見た。
レオンさんは笑いながら親指を立てた。
「やったー!」
三人は嬉しそうに飛び跳ねた。
ラジはまだ小さく笑っていた。そして右の方を振り返った。
「みんな、あっちを見ろ」
三人は空を見上げた。
「わあ!」
三人は美しい日の出の景色に感動した。
太陽は、彼らがいる山から遠く離れた二つの山の後ろから昇っていた。
「わあ!もう朝になりそうだ!」とサイが言った。
「すごくきれい!」とルイスが言った。
「やっと太陽が出てきた」とミシェルが言った。
ラジも立ち上がり、日の出の方を見つめた。
(俺の良いところを見てくれて、そして良いところでも俺のようになろうとしてくれていることが嬉しい。)
(無口で、孤独を好み、傲慢だと思われ、めったに笑わず、いや、一度も笑わず、そして自分自身を受け入れられないという気持ちが、すべて一つになっているのが俺という人間だ。)
(お前たちは、それが俺の悪いところだということに気づいていないようだ。それでも俺の良いところを見続けている。)
(俺も昔の自分に戻れたらいい。)
(俺もまだ、お前たちのように笑って、幸せでいられた頃に。)




