表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界を旅する異世界転移者  作者: 夏より冬だろ
第5章 都市モリブス

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

459/466

ブレスの脅威

ーーー


「お前に勝って、帰った時にクラウスに自慢してやるよ。クソトカゲ」


俺は空からこちらを見下ろす焔龍に対してそう吐き捨てた。

こんな所で負けるわけにはいかない。

まだ魔大陸にも行けてないし行ってみたい場所もやりたいことも沢山あるんだよ。


「来るぞ!」


フィルドの言葉とほぼ同時に翼を羽ばたかせてこちらに向かって急降下してくる焔龍!

ヴェガとフィルドが横に避けて行く中で俺はその場に立ち止まる。

が、俺はこちらに飛んでくる焔龍に向かって走り出す!


「アレス! 何をしている!」

「アレス君!?」


逃げて避けてばかりじゃいつまで経ってもダメージを与えられない!

フィルドの魔法すら避けてくる奴相手にそんなことをしていたら先にこっちの体力が尽きて全滅する!

なら自ら攻めてチャンスを作るしかない!!


「うっおおおおお!!!」


すぐ目の前まで来た焔龍に対して、俺は勢いのままスライディングをしてギリギリある焔龍と地面のスキマに入っていく!

スライディングとほぼ同時に刀を抜き、すれ違いざまに刀を突き立て焔龍の腹を裂くッ!!


ギャアアアオオオオオオオ!!!


今回の戦闘での初の大ダメージと言える直撃に焔龍は悲痛の叫びを上げる。


「よっしッ!! 危ねえ!!」


焔龍が着地するとビチャビチャ! っと腹から大量の鮮血が溢れ出る。

俺の心臓はバクバクと超スピードの鼓動を繰り返し興奮が止まらない。

1歩間違えれば焔龍に押しつぶされていたが、成功させた。

勝利への大きな1歩だ!


「ナイスアレス君!! よくそんなこと出来るね!」

「成功に浸るな! すぐ次に備えろ!」


ヴェガが焔龍の周りを走りながら目を輝かせ興奮しながら褒めてくれて、フィルドは慢心するなと注意してくれる。


「はい!」


そして俺もすぐに立ち上がり動き出す!

焔龍は数秒だけ痛みに悶えていたがすぐに俺達の動きを感じて1度距離をとる!


「白き(いかずち)よ、我が手に宿れ。怒れる槍となりて、敵を貫け! 雷鳴旋槍(サンダーランス)!」


フィルドの高速詠唱で速攻で魔法が完成し、退いていく焔龍を狙う!

それを焔龍は横に避けたことで退避の動きを封じることに成功する!


「やああああッ!!!」


後ろから横に避ける動作で一瞬固まった焔龍に追いついたヴェガが透かさず飛び出し首筋付近を斬りつける!


「うううぅ! 浅い!」


ヒットアンドアウェイでヴェガがすぐに下がるが、自身の攻撃痕を見て唸る。


「でもダメージは着実に入ってます! このまま行けば必ず勝てます!」

「うん、そうだね!」


即興パーティーにしては、中々連携が取れていると思うし、このまま少しずつでも削っていけばきっと勝てるはずだ。

今も腹から血が溢れ出ている、いずれ出血多量で死ぬはずだ。


「あまり楽観視するな、龍はそう簡単には死なない。それに、焔龍は地龍とは違う・・・・・・っ!?」


フィルドが焔龍の方を見て目を見開く、それに釣られて俺も焔龍に向き直すと、奴の口の奥が赤く光っていた。


「ブレスだ! 俺一人では受け止められん! 阻止するぞ!」

「は、はい!」

「うん!」


焔龍は地龍とは明確な違いがある。

それはドランゴの代名詞とも呼べる、ブレスが放てるかどうか。

それを止めるには水魔法特化の熟練魔術師が最低でも数名は必要であり、そして焔龍は竜種の中でもとりわけブレスが強力だと言われている。

流石にフィルド一人で防ぐのは無理がある。


「何としてでも止めろ!」


そして俺達はほぼ同時に走り出す。

全滅級の攻撃を阻止するために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ