表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
4/8

# 第四話 ## 「ポエムがバレた日」

# 第四話


## 「ポエムがバレた日」


「ぎゃあああああああああ!!」


宿屋中に悠人の悲鳴が響いた。


---


「ど、どどどどどどどどこから読んでました!?」


悠人は顔を真っ赤にする。


リリアは少し考えた。


「最初からです」


---


「終わったぁぁぁぁ!!」


---


悠人はベッドに顔を埋めた。


死にたい。


異世界に来たばかりなのに死にたい。


---


リリアは不思議そうな顔をした。


「なぜですか?」


「恥ずかしいからです!」


「どうして?」


「どうしてって・・・!」


---


リリアはノートを優しく撫でた。


「とても綺麗な言葉でした」


---


悠人は固まる。


---


「誰かを大切に想う気持ちが伝わってきました」


「・・・」


「私は好きです」


---


ドクン。


---


心臓が跳ねた。


---


「好き・・・」


---


「はい」


---


悠人の脳が爆発した。


---


ドゴォォォォン!!


---


「うわあああああ!!」


---


「悠人さん!?」


---


宿屋の廊下。


---


美鈴が腕を組んでいた。


「若いわねぇ」


---


隣ではミルフィが双眼鏡を持っている。


---


「実況します!」


---


「やめなさい」


---


翌朝。


王都は大騒ぎだった。


---


なぜなら。


剣術大会が開催されるからだ。


---


優勝者には賞金百枚。


名誉。


そして王様との謁見権。


---


町中にポスターが貼られている。


---


すると。


ミルフィが一枚の紙を取り出した。


---


「美鈴さん!」


---


「なぁに?」


---


「出場登録しておきました!」


---


「へ?」


---


「へ?」


---


悠人も固まる。


---


「勝手にぃぃぃぃ!?」


---


ミルフィは胸を張った。


---


「最強だから優勝です!」


---


「その理屈おかしい!」


---


数時間後。


大会会場。


---


選手たちは猛者ばかり。


巨大な戦士。


有名剣士。


魔法剣士。


歴戦の冒険者。


---


そこに。


五十二歳の母が現れた。


---


会場がざわつく。


---


「誰だ?」


「観客じゃないのか?」


「迷子か?」


---


美鈴は笑顔だった。


---


「よろしくお願いします」


---


一回戦。


---


対戦相手。


身長二メートルの大男。


---


「おばさんよぉ」


男が笑う。


---


「怪我したくなかったら帰りな」


---


美鈴は首を傾げた。


---


「帰る?」


---


次の瞬間。


---


ポコッ。


---


軽く額を叩いた。


---


男が吹っ飛んだ。


---


ドゴォォォォォン!!


---


場外。


城壁に刺さる。


---


「・・・」


---


「・・・」


---


「・・・」


---


会場が静まり返った。


---


実況席。


---


ミルフィ。


---


「一撃です!」


---


「誰が予想できた!」


---


二回戦。


---


三秒。


---


三回戦。


---


二秒。


---


準決勝。


---


一秒。


---


「短くなってる!」


悠人が叫ぶ。


---


リリアも引いていた。


---


「あれは本当に人間ですか・・・?」


---


「母です」


---


「そうですか・・・」


---


納得していなかった。


---


そして決勝。


---


現れたのは。


王国最強騎士。


---


ガルド。


---


巨大な剣を持つ英雄だった。


---


観客は熱狂する。


---


「ガルド様だ!」


「優勝確定だ!」


---


だが。


---


ガルドは震えていた。


---


「わ、私は家族がいるんです・・・」


---


「まだ戦ってもないぞ!?」


---


そして試合開始。


---


ガルドが突撃する。


---


「うおおおおお!!」


---


美鈴は避ける。


---


そして。


---


肩をポン。


---


「頑張ったわね」


---


ガルド。


---


なぜか泣いた。


---


「母ちゃぁぁぁぁぁん!!」


---


その場で号泣。


---


試合終了。


---


「なんで!?」


---


会場中が叫んだ。


---


こうして。


---


山田美鈴。


---


異世界剣術大会優勝。


---


賞金獲得。


---


英雄認定。


---


王様から表彰。


---


そして。


---


『お母様』


---


という二つ名を授かるのだった。


---


その夜。


---


悠人たちは王城へ招待された。


---


だが。


---


誰も知らない。


---


王城の地下で。


---


魔王軍が動き始めていることを。


---


そして。


---


悠人の運命を変える事件が、


すぐそこまで迫っていることを――。


---


### 次回予告


## 第五話


### 「恋する騎士と、魔王の娘」


リリアとの距離が少しずつ縮まる悠人。


しかし王城で出会った謎の黒髪美少女が突然言い放つ。


「私、あなたのお嫁さんになりに来たの!」


さらにその正体は――魔王の娘!?


恋も冒険も大混戦!


ポンコツ天使ミルフィは今日も何かをやらかします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ