表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超ひも♡理論君  作者: いたあめ(しろ)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
50/60

第49話 理論君はエスパーなのか??

49話は少ししか進みません。

加奈が理論君を気にするだけです。

「すごいですか?? 友達の情報って、全部覚えていませんか??」


『何かやっちゃいましたか、僕』……のテンションで小首をかしげられても……

「覚えていない人のほうが多いんじゃないかな。スマホの電話帳に一回登録しちゃえば、忘れても良い情報だからさ」


「本当に友達の情報はスマホに1度入れてしまえば、忘れても良いものでしょうか??」

 真剣な目で訊ねてくる理論君。


「どうなんだろうね??」


 確かに、子どもの頃は、住所や好きな食べ物やらを必死に覚えたけど、文明の利器スマホを手にしてからは、覚えることをしなくなったな……


「僕は大切な友達の情報は忘れたくない派です」

「素晴らしい考えだと思うよ」


 記憶力が半端ないんだな、理論君。


「ありがとうございます」


 うなずきながら、理論君はパソコンを立ち上げる。

 本当に友達のアドレスを覚えているのか、理論君のパソコンを覗き見ようとした。


「あの、僕の方をじっと見て、どうかしましたか?? もしかして、顔に何かついてます??」

「いや、そんなことないよ。ちょっと、次に何をするか思い出していただけ。何をするんだったかな?? あ、思い出した!! 食器を洗うんだった!!」


 すぐさま席を立ち、大げさにカチャカチャと音を立てて、食器洗いに取り掛かる。

 食器を洗いながらも、理論君の背後からパソコンの画面をのぞき込もうとするのだが、理論君の大きな背中がそれをさせてはくれなかった。


 こうなったら、食器を洗っているフリをして、画面が覗き見ることができるところまで、気づかれぬように移動しよう。


 食器を持ちながら、パソコンの見える位置までそろりそろりと動いてみる。


「あの、何か気になりますか??」

 理論君が背中越しに話しかけてきたので、立ち止まった。


「え?? 気になるって何のこと??」

「お皿洗いしながら、僕のことをずっと見ていません??」


「そんなことないよ」


 何で私が見ていると分かったの??


 私に背を向けて、ずっとパソコンの画面を見続けているから、どうやったって私が何をしているかはわからないはずだ。


 まさか、理論君の背中には第三の目があるのか??

 じっと理論君の背中を見る。


「どうしたんですか?? 僕の背中をじっと見て。羽根でも生えていますか??」


 だから、なんで分かるんだよ、理論君。

 理論君はエスパーなのか??


「違うよ、皿洗いをしようと思ったんだけど、理論君の背中が大きくて見惚れていただけ。やっぱり男の人の背中の大きさは違うよね」

「そうなんですね。本当は加奈さん、僕に皿洗いをさせたくてじっと見ているのかと思いました」


 理論君はこちらを一瞥さえせずに、パソコンのキーを叩きながらこたえた。


「皿洗いは私がしたいのよ」

「したいんですか?? 皿洗い」


「もちろんよ。皿洗いにはストレスを軽減させる効果があるのよ」

 早口で健康番組から得た情報を理論君に伝える。


「そうなんですね。知りませんでした。さすが、加奈さん。健康に詳しい」

「それほどでもないわよ」


「照れた顔の加奈さんも可愛いですね」

「いや、理論君、私の方を向いていないじゃない。どうやって、私の表情を読み取ったのよ??」


「ああ、それはパソコンを右半分、黒い画面にしているからです」

「黒い画面ですって??」


「そうです。パソコンの黒い画面って、鏡になるんですよ」

「へー、そういうことか」


 理論君、君は忍者か何かなの??


「ほら、また手が止まっていますよ。もしでしたら、手伝いましょうか??」


 理論君は立ち上がると、食器洗いしている私の方へと向かってくると、背後から抱き着くようにして食器を手に取る理論君。


 身長差があるから、私が理論君に包み込まれる形になってしまっている。

 これじゃあ、新婚夫婦の皿洗いみたいじゃないか!!


「私が洗うから大丈夫よ。理論君は体力がないんだから座っていて」

「分かりました」

 耳元でささやいた理論君は私から離れ、しぶしぶ椅子に腰をかける。


「理論君、友達と連絡とれたの??」

「ええ。これで母も心配しないはずですし、うまくいけば友達の友達を紹介してくれるはずです」


 え??

 5分もたっていないよね??


 どうやってこんなに高速でメールを打ったんだ、理論君は。

 打った内容にもよるけど、最低限、メルアドと本文は書かないといけない。


「理論君ってパソコンオタクだったりする??」

「僕がパソコンオタクなわけないですよ。パソコンは趣味じゃないですし」


「そういえば、趣味はないって言っていたよね」


 趣味でもないなら、どうやって、こんなに速くパソコン作業を終わらせたのかが分からない。

 本当に理論君のお母さんと連絡が取れたのだろうか??


 まさか、ウソをついているんじゃなかろうな??


「そうです、僕は無趣味ですから」


 理論君はうなずきながら、哀愁を漂わせる。


「無趣味というのも悪くないと思うわ!! これから趣味になるものを探していけばいいんだから!!」

「そうですよね」


 うん、ちょっとだけ話題を変えた方が良さそうだ。


「そういえば、明日は理論君、予定はどうなっているの?? 朝早い??」

 理論君は18歳ならば、普通に考えれば、大学生か大学受験を失敗した浪人生かだろう。


「朝早くないです。毎日自分の好きなタイミングで起きれますので」

「ははーん」


 私は訳知り顔を作ってうなずいた。

 やはり、理論君は浪人生なんだな。


 そうでなければ自由な時間に起きれるはずがない。


 それで、家にいづらくなってしまったのだろう。


「ことわっておきますが、浪人生ではないですからね」

まとめ

加奈、理論君を背後から注視するが、すぐに気づかれる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ