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トルバドーれ! ライナーノーツ  作者: 袴田八峰


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35.お前が首ったけ!


■35.お前が首ったけ!■


 【リリース】:最終幕八席


 【作詞】:ポメロ

 

 【作曲】:ポメロ


 【V.】:ネオ


 【熱情の名前】:なし


 【熱情の形状】:なし

 

 【内容】:


   ネオという男の歌唱はライブパフォーマンスを含んでいる。

   まずはその圧倒的な存在感。

   漲り、揺れない自負心。

   乙女心をくすぐるセクシーさ。

   目線、唇の動き、くねりながらも重心のブレぬ体幹。

   それらすべてが混然一体となった大人の色香。

   

   そう、ネオとは存在がスケベなのだ!(断言)

   いや、ネオがスケベな人格をしているということではない。

   女性が許容し、身を委ねたくなる

   スケベという集団幻想の投影なのだ!(再びの断言)


   私には聞こえる。

   この私の極論に対する、『淋しくて震える勢』が、

   烈火の如き怒りを露わに私を糾弾する声が。


   だが、私こそこう言おう。


   「ネオ様に抱かれる夢を見たことが無いものだけが、

    私に石を投げなさい」


   と。


   それが証拠に、どうだ?

   最新曲「お前が首ったけ!」の演奏や振付は、

   ネオのセクシーさは損なわれていないものの、

   歌詞においてはネオの屈折した純情が歌われていた。

   で、あるにも関わらず。

   目を血走らせたあなた!

   気絶したきみ!

   トイレに駆け込んだおまえ!

   その表れは、重い鞄をネオに持ってもらいたいが故か?

   

   違うだろう!


   重い鞄を持ってもらったその先の、

   自宅まで送り届けてもらったその先の、

   疲れたでしょう、冷たいお茶でも飲んでいって? のその先の!

   あ、私の部屋椅子ないからベッドにでも座ってのその先を!

   想像したからこその顕れだろう!(三度の断言)


   ちなみに私はその事を肯定する女性である旨を、

   一応明記しておく。

   

      

 【歌詞抜粋】:


   ♪―― 勘違いするなよ、俺様がお前に惚れてるんじゃない。


   ♪―― お前が俺様に惚れてるんだ。


   ♪―― ……ほら、その重そうな鞄、貸せよ

   


 デッカ :俺ちゃんの擽るリズムを極めると、

      ネオに行きつくんだと思うぜ?

      ありゃあ、俺様なようでいて、

      相当注意深く人の顔色を観察してるな

      意外と繊細な奴なんじゃないか?


 アップル:まあ、極まったショーマンよね

      自我を張ることを極力抑制して、

      ファン好みの自分を演出する

      歌手って言うより俳優って感じ


 三番興主:私ども三番舞台がネオ様を重宝しておるのは

      まさにその点でして

      こちらが何を言わずとも、常に

      最高のパフォーマンスをしてくれる

      楽曲に合わせて自己を更新する

      いやはや、世間のイメージとは裏腹の、

      全く努力家でありますな!


 ネオマネ:ふんす!

      ふんす!


 ネオ王子:おいマネージャー

      お前何荒ぶってるんだ?


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