34.小さな手
■34.小さな手■
【リリース】:第四十二幕四席
【作詞】:ポメロ
【作曲】:ポメロ
【V.】:ポメロ
【熱情の名前】:無条件の全肯定
【熱情の形状】:小さな、小さな光
【内容】:
おそらくは全世界の総赤ちゃんが、
「ばぶー♪(これだよ、これこれ!)」
と喝采を送るに違いない子守歌の決定版。
歌詞には愛情が、音楽には安らぎが溢れている。
この音楽の初出には二つの説がある。
一つはかの有名なマエストロ・ポメロが、
主君であるアンドレック伯爵の第一子出産の祝いに
上梓されたというもの。
公的な記録は残っていないが、アンドレック様の日記に、
「泣き止まぬ我が子にはほとほと手が焼けるが、
ポメロに教えてもらった子守歌を歌うとすぐに安眠する。
釈然としない」
という記述が残っている。
もう一つの説は、マエストロ・ポメロの出身地である
エルプフィル地方において、
伝承的に歌い継がれていたというものである。
こちらの説を正当としている者の論拠としては、
アンドレック様がご結婚される以前から、
エルプフィルにてこの歌が広まっていたという事実である。
しかしながらこの論争に決着がつかない最大の理由は、
渦中のマエストロ・ポメロその人が、
「この歌は故郷の赤ちゃんに教えて貰ったんだ」
と、人を食ったような発言を残している点にある。
【歌詞抜粋】:
♪――ルルル リララル ルラリララ……
♪――リララ…… ルルリラ……
♪――春に 芽吹きました
♪――夏に 育ちました
♪――秋に 実りました
♪――冬に 種を残します
♪―― みんな あなたを 愛してる
♪―― それは とても 幸せなこと
♪―― あなたも 誰かを 愛してね
♪―― それは とても 幸せなこと
♪――ルルル リララル ルラリララ……
♪――リララ…… ルルリラ……
語り手おねえさん:
この曲はですね。
あまりにも多くの曲のエッセンスを含有しています。
表出している部分だけ挙げるとですね。
タイトルは「こんにちは赤ちゃん」
楽曲は「ブラームスの子守歌」
歌詞は「シビップの歌」
他にも、あまりにもたくさんの優しい歌を、子守歌を、
参考にさせていただきました。
でも。
参考にしたどの曲であっても、根にあるのは。
「祈り」なんですよね。
我が子への。
その未来への。
この作品世界の中の全ての新しい命たちに、
この祈りが届きますように。




