33.おのぼりさん、故郷《くに》へ
■33.おのぼりさん、故郷へ■
【リリース】:第四十二幕二席
【作詞】:ポメロ
【作曲】:ポメロ
【V.】:ポメロ
【熱情の名前】:凱旋
【熱情の形状】:地元の想い出を映す走馬灯
【内容】:
ロックンロールでありながらその実、
コードはブルーズ進行という、
食い合わせの悪い2ジャンルを、
超高速シャッフルビートという
独特なリズムで中和することでかろうじて成立させた、
ピーキーすぎるナンバーである。
凄くなった自分を身なりのみならず、
演奏歌唱においても余すところなく見て欲しいという
幼くも根源的な欲求に極めて正直に書き下ろされた作品で、
ポメロが都会で獲得した技術を一曲という狭い箱に、
ぎゅうぎゅうになるくらい詰め込んでいる。
正直、多少なりとも音楽を聴き慣れた者が一聴すれば、
お腹が膨れすぎて胸やけしてしまうであろう一曲。
だが辺境エルプフィルの最果ての村という
音楽的バーバリアン達においては、
なんだか凄い!
とにかく上手い!
すげー速い!
という表層の理解しかできなかったので、バカウケした。
【歌詞抜粋】:
♪―― 知ってるかいお爺さん ポメロが帰って来るってさ
♪―― そうなのかいお婆さん ポメロが帰って来るなんて
♪―― この村を出てどれだけ経つんだ?
♪―― それはたかだかニ、三年
♪―― きっと失意を抱いてるんだ
♪―― 優しく迎えてやろうじゃないか
♪―― だけど
♪―― Go! Go! ポメロGo!
♪―― Go! Go! ポメロGo!
♪―― あいつはピカピカの靴で帰ってきたのさ
A・T :BPM170でブルーズを奏でるこの作為!
確信犯なんでしょうか?
彼はただ者じゃありませんと思っていたんですがね
アコニキ:技術を聞かせたい、見せびらかしたい
それは中級者が陥りやすい罠だ
まさかストイックなポメロが陥ってしまうとはな…
テイチク:ぺっぺっぺ!
おいてるてる坊主! 塩持ってこい!
おいらの教えを忘れるは愚か、
こんな小手先の技術自慢に走りやがって!
四番MC:まあまあ皆さま落ち着いて。
ポメロ君はまだ弱冠17歳。
全能感に浸ってしまうこともあるでしょう。
ここは大人としてもう少し経過を見てあげましょう。
きっと恥ずかしさに赤面する日が来るはずです。




