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奴隷にした者達の末路、悪人はバリボリ食われるべし

「あのお兄ちゃんとお姉ちゃん強い…!」



「これは…神の思し召しなの…!?」



 先程までラパチェによって身の危険が迫っていた姉弟、互いに抱き合いながらも目の前の光景に呆然となる。



 ボスであるラパチェを軽装の赤髪女性が跨り、彼の持っていた鞭で首を絡め絞めてラパチェがバタバタと藻掻き苦しめば、多くの体格良い手下の男達は弟と然程変わらぬ年の男の子が、炎の弾を当てて燃やし、小さな雷の矢を飛ばして痺れさせ、手下達は次々と倒れていく。



 圧倒的だった。




「自分の武器で締められる気分はどうかなぁ〜?」



「ばなぜぇ…!わひをられとおもっへる…!まるひゃんやえのるふが、だまっへおらんそ…!」



 首を圧迫されて口から泡を吹き苦しみながらも、ラパチェはまだ折れず、自分をこんな目に遭わせたら、ただじゃ済まないぞとアリナを脅しにかかる。


 いくら力が凄かろうが、権力には勝てない。逆らえないはずだと。



「で?」



「へ?」



 しかしアリナがラパチェの首を離す気配は無い、だからなんだ?という感じだった。



「お偉いさん?全部東の国ばっかだよねぇ、別にそんなん知らないし、あちらさんはあんたに構ってる暇なんか無いだろうし?」



「ぐうぁぁ…!?」



 グググッと手を緩めず締め上げ、権力による脅しが通じずラパチェは焦りと共に、息苦しさに耐え切れず足をバタバタさせる。


 次第にその動きも弱まり、窒息死が迫って来ていた。




「ぎゃあああーー!!」



 また1人、ゴロツキの断末魔が部屋に響き渡る。



 コリンの雷魔法を喰らって、体を黒焦げにしながら倒れていく。




「あ…あ…!」



 ゴロツキに最初の威勢は無い、あれだけ居たはずの仲間達がコリンの前に倒れていった。



 今彼はコリンを前にすっかりと萎縮し、向けている剣をカタカタと震わせている。



「ごめんねー、眠らせるだけじゃ僕の気が収まらないからさ…ちょっと痛い目に遭ってもらったよ」



 杖を右手に持ったコリン、その姿は無傷であり彼らは傷一つ負わせる事も出来ないまま倒れ伏していた。



「ひいぃぃ…!」



「こいつはもう戦意喪失だな、すっかりビビッてやがる」



「じゃあ眠らせるだけにしとこっか」



 流石に怯える相手を痛めつけるのは気が引けたか、コリンは眠りの魔法をかけてゴロツキを深い眠りに誘う。



「後はー…」



 残るは1人かなと、コリンはボスの居る方へと振り向く。




「ぎええええ!止めてくれぇぇ!!」



「あはははー!痛めつけられる方の気持ちを身を持って思い知るが良いー!」



 ラパチェを窒息させる所から解放し、見逃したかと思えばアリナは鞭でビシバシと彼の身体を叩きまくり、全身を傷だらけに染め上げた。



「助け…助けてくれぇぇ…!」



「え〜?女の子から鞭で叩かれまくりは人によってはご褒美みたいなもんなんだけどなぁ、叩かれるの嫌ならまた締め上げようか?」



「ひぃぃぃー…!!」



 アリナによる暴力、拷問によってラパチェの心をへし折り、勇者らしからぬ行動全開だ。




「アリナ、もう終わりー。あんまりやったら死んじゃいそうだよ」



「えー?そっち終わるの早いなぁ」



 コリンがそこまで、とアリナに声をかけると鞭が用済みになり、ポイッと投げ捨て手放す。




 散々痛めつけられて惨い目に遭ったラパチェ、彼から奴隷達は残らず解放して外に居た見張りも、アリナがボコボコに薙ぎ倒して捕獲。



 傷を負った奴隷達へコリンは回復魔法で治療を施した後、1人残らず捕らえた奴隷商人の一味達と向き合う。


 瀕死の状態が見られたりもしたので、連中にも応急処置ぐらいの回復はさせておいた。



「充分痛めつけただろぉ!?もう勘弁してくれよぉぉ!」



「もうまともに働いて生まれ変わるってー!」



「ワシはもう心入れかえるんじゃあ!解放してくれぇ!」



 縄で縛られたまま地面に伏せた状態で、彼らはどうにか許してもらおうと必死に叫ぶ。



「…心は黒いまんまだわ、心から改心してねぇし」



 だが上辺だけの言葉はマルシャに通用せず、白猫は彼らのドス黒い心が健在なのを見抜いていた。



「あんだけ痛めつけてまだ悪だくみをやれるとか、結構そこはタフなんたね。まあでも…これで永久にその心とはおさらばになりそうだけども」



 ある意味感心するわぁ、と思いながらもラパチェやゴロツキ達がこれからどうなるのか、アリナには分かっていた。



 放置すればまた同じことを繰り返す確率が高く、自分達への復讐も狙うだろう。



「じゃあ、食べさせよっか。今回結構なご馳走になりそうだねー♪」



 食べさせる、コリンが言った言葉の意味がラパチェ達には理解出来ず頭に?マークが浮かびそうなぐらい、ポカンとしている。



「遠慮なくバリボリ行っちゃって!残さず食べてねー!」



「デーモンイーター出ておいでー」



 アリナの後押しも受け、床を杖でコリンがトントンと叩くとラパチェ達の足元からそれは出現していた。




「うわぁぁぁーーー!!」



「ば、化け物!悪魔だぁぁーー!!!」



 自分達の足元に巨大な悪魔の口があり、拘束されているラパチェ達は逃げる事など叶わず、悪魔の口の中へと落下。




「ウギャァァァーーーーーーー!!!!」



 バリボリバリボリ




 これが悪党としての彼らの最期、断末魔が木霊する…。

此処まで見ていただきありがとうございます。


悪党が食われるシーンが面白くて良い、この作品を応援したいとなったら作品ブックマーク、☆のボタンをポチッと押して応援いただけると凄い嬉しいです。


アリナ「スッキリしたね♪」


マルシャ「すんげぇ晴れ晴れとした顔だぞ、もうあれ拷問でお前勇者とかやるよりそっちの方が向いてんじゃねぇ?」


アリナ「そうかなぁ?まあどうしようもない男をしばき倒して泣かせるのがスカッとするせいかも!」


コリン「やっぱり主人公より目立ってるなぁ〜」

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