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マタギの孫をなめんなよ!【書籍化】  作者: ハーーナ殿下
【下界 イスラマ神聖皇国 大侵攻】の章

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133/204

101羽:褒美をとらす




ベール平野の中央に茶色に染まられた大きなテントが立っている



その周囲には甲冑や武器を持った騎士や兵士が整然と立ち並び、その様子を見ればそれが軍用のテントである推測される



だがどこを見回しても所属を表す国章や部隊章が描かれていない



ただ一つあるのが、この大陸で“大地と平和”を象徴する神を表す農機具が十字組み合わせた物がテントの入口に置かれていた



どんな戦場においても、この神の前では戦いを中止しなくてはいけない



そうしなければ、神の怒りをかい大地は荒れ人々は困窮の生活に陥るだろうという逸話だ



そういった話を知る者が見たら分かる事だが、今このテントの中では休戦協定が結ばれている






テントの中では、事前に両軍の文官たちによって作成された休戦協定の書類を“大地と平和”の神官が読み上げていた



テントの中は豪華な鎧や貴族服を着た者達が、向かい合うように整列している



テントの東側にはベール王国の国王と上級諸侯や側近が整然と立ち並ぶ



一方、西側にはイスラマ神聖皇国の貴族たちが立ち並び、その中央には臨時で最高総司令官となった第二法皇子マリオ・アリスタがいた



特に神官の読み上げる内容に意見や質問もなく、ただ事務的に読み上げを聞き入っている



今回の様な休戦協定を結ぶ場になると、どちらもお互いの国の主義主張があるために、この場で決めようとしたら一生平行線で終わらない



そうなると戦費や維持費は含みどちらにもメリットがない



そういった意味もあり、このような和平交渉の前にはお互いの文官たちが密かに集まり、中間となる“妥協案”が話し合われ合意される



読み上げられた今回の内容をまとめると



・ベール王国に対して皇国側から慰謝料としての見舞い金が払われ、尚且つ国境沿いにある鉱山のひとつと領土がベール王国に譲渡される



・皇国の希望でベール王国の王都及び国内での布教の自由と推進が約束する



他にも細かく多くあったが、大きい内容としてこの二つになる




“国境沿いの鉱山”と言えば膨大な埋蔵量を誇る規模でその価値は計り知れない



見舞い金と合わせてベール王国の荒れた国土を復興するのには十分な申し出だ



また、ベール王国も新しい領土を得たとなると、今回の戦で戦功を挙げた騎士や領民や部下を失った貴族たちも納得するだろう



予想以上の譲歩案に、ベール側も不謹慎ながら内心喜びの声をあげる



この辺は和平協定を早急に結び、早く本国に戻りたいマリオの作戦でもあった



「マリオ殿下・・、それにして随分と太っ腹な譲歩案ですが大丈夫ですか?」



調印式に同席している女官騎士エマは小声で主であるマリオに問う



「この位はくれてやらないとベール側も駄々をこねるだろう。なに、慰謝料に関しては王都の商人共から教会建築の利権をちらつかせて出させればいいし、西征の時に獲得した大鉱山も本格稼働したから問題はないだろう」



目先の金より、教皇が死んだ今は、ライバル達を蹴散らすために皇都に早く帰る時間こそがマリオにとっては重要であった



その為であったなら父親が熱狂的な信者から集めた膨大な寄付金も放出する覚悟もあった





一方、これまで規制があったベール王国内で布教が自由となれば、それだけで莫大な人と金が動き活性化し、総動員された皇国民感情の溜飲も下げられるという



大国であるベール王国の各町や村に今後教会が建設されるとなれば、新たな人材が昇進し集められ、寄付金や商人職人たちもその利権に群がってくるだろう



何よりもはや“異教徒の国”では無くなった両国間で、このような大きな戦が起きる事を回避できたのは大きな収穫だ



(ベール王国は“利と理”よってコントロールが出来る。今回は策で介入を抑えていたが、今後の問題は『北のヤツ等』だ)



まだ新教皇としての道のりも厳しいはずのマリオであったが、その脳裏には既に10手数十手先の戦略まで描かれていた



これまでは父親から忌み嫌われていた法皇子という立場であったが、領土分譲で衰えるとは言えこれからは大国“イスラマ神聖皇国”のトップに立つ



その手腕は皇国だけではなく、この大陸の行く末さえも左右する権力を持つだろう



そう思うとベール王国は多額の慰謝料を受け取る代償として、この偉才を野に放ってしまうのだ



・・・・




今、『魔獣喰い』の目の前に両国間でサインの交換が行われ、明日には“大地と平和”の神の名の元に大陸中に和平が発表される



(多くの犠牲があったが何とかなってくれた・・・)



その光景を見ていた『魔獣喰い』は、ようやく訪れたつかの間の平和に喜びつつ『何故こんな重要な調印式に自分がいるのだろうか』という疑問が消える事はなかった









和平協定の調印式も無事に終わり、両軍とも帰国と解散の準備を始める



大きな戦が終わった後だが、その表情は思っていたよりも明るい



国土に激しい損害を出したベール王国側は復興のために莫大な労力と金がかかるが、今回は新たに獲得した領土・慰謝料や鉱山もある為にその先行きは明るい



戦で功を挙げた諸侯や騎士たちは、後日行われる評定での褒美を今から算定し誰が一番手柄かと噂が飛び交う




一方、形としては侵攻に失敗した皇国側だが、大陸の中で伝統と歴史あるベール王国で布教が自由となり、結果としては異教徒を改心させた名目が立ち、その帰国する足取りは重くはない



皇国本土までの帰路の補給線も整備されていたこともあり、寒さが厳しい冬前には全軍帰国することが出来そうだ






そんな帰国する皇国軍を横目に別れを惜しむ者達がいた





「セリーナ、何かあったらいつでも皇都へ帰って来てもいいのだぞ」




イスラマ神聖皇国の法皇太子になったマリオは、見送りに来てくれた実の妹セリーナの肩に手を置き別れを惜しむ



「マリオにい様、ありがとうなのだ。こっちの研究が落ち着いたらいつか一度皇都に顔を出すかもしれないのだ」



セリーナも兄の顔を見て年相応な笑みを浮かべ答える





(訳あって離れていても兄妹は繋がっているんだな・・・)



その光景を少し離れた所から見ていた『魔獣喰い』はそんな事を考えながら見守る



「・・・マジウス」




去り際に法皇太子マリオがオレに話しかけてくる



「そちらも落ち着いたら皇都に遊びに来てくれ。君に見せたい物がある」



マリオはそう小声でオレにささやくと部下を引き連れ皇都に向かう



(オレに見せたい物ってなんだろう・・・・マリオさんか・・・・色々あったけど憎めない人だな、やっぱり)



最初は敵として相対した男に、オレは今では親近感を感じずにはいられなかった




(皇都に行くことなんて一生ないとは思うけど、セリーナちゃんの話では美味い食べ物がいっぱいあるらしいし・・・・やっぱり是非、一度は行ってみたいな・・・)



オレは去りゆく皇国軍を眺め腹の虫を鳴らすのであった







マリオに率いられた皇国軍が国内から退却し数日経つ



主だった者達はベール王都の王城に集まられていた



各地から集められた兵士や森の戦士団は先に帰郷しており、城の大広間にいるのはベール王国の諸侯や役職のある騎士たちである




そんな中にまた何故か『魔獣喰い』ことオレも呼ばれていた



何でもこれから今回の戦の軍功を発表し、功績のある者に功労賞を与えるという



本音を言うならば、今回の戦でオレも疲労困憊ひろうこんぱいだったので、早く森に帰りゆっくり休みたかった



だが他の大隊長たちが思いのほか負傷などをしていた為に、奇跡的にも無傷であったオレと獅子姫が森の戦士の代表になってしまったのだ





功労賞の表彰式は、事前に各部隊に同行していた“戦奉行”と呼ばれる記録帳を付ける者が集まり、各戦場での主だった者や部隊の功績を比較して順位をつける



その順位により新しい領地だったり、金銭や宝物、武具や昇級、昇給などが褒美として与えられるという




現代でいう豪華な臨時ボーナスみたいなものだろうか



騎士や貴族は名誉だけでは食べていけないので、こういった軍功で大きな金銭を得て自分の部下や従者を養っているのだ




そんな訳で、戦奉行長から会場にいる者対して次々と、軍功とそれに対する褒美が具体的に読み上げられていく



特に具体的な褒美の金額部分が読み上げられると、会場からは歓声と驚きの声が上がる



(貴族や騎士の人たちは結構お金に関してはシビアなんだな。それに比べてオレたち森の部族はこういうのには興味ない人ばかりだ・・・)



ここ数年で下界と商売を通し取引を行っていたが、あくまで森の部族は金銭や領地には欲は少ない



大げさな話、今日の家族の食料と、住処など必要最小限あればそれでいいのだ




そんな中で、魔獣狩りなどをして小金を貯めていたオレは異端児であり周りには理解はされていなかった





そんな会場で、今日一番の大きな歓声が上がる



グラニス伯爵家を代表して参加していた青年騎士レオンハルトに、上の爵位と新しい領土が与えられたのだ



レオンハルトの父親が病気療養中で床にふせているという事もあり、実質家長である彼に侯爵の爵位が与えられグラニス侯爵家となった




今回の戦では南部でマリオ率いる皇国軍と互角の以上の戦いをしてそれを退却させ、また最終決戦では盟友である森の部族と連携をして本陣を落とした功績が認められたのだ




本当はオレたち森の戦士団と『赤髪』ガエルたち帝国兵で皇国軍本陣を占領したのだったが、異民族と他国が一番手柄を挙げたとなってはマズイので、名目上はグラニス家の功績となった



その辺はオレたち森の戦士は気にせず、オレの隣にいる『赤髪』ガエルもどうでもよさそうだった



それどころか『赤髪』は暇そうに大きな欠伸をして、隣にいる部下の『弓公子』アベルに小突かれて叱られていた



とりあえず森の部族には穀物などの大量の食糧が、ヴェルネア帝国には宝物と黄金の金銭が贈られる事になった



ベール王国も復興で色々と入用な時期だが、命を課して助けてくれた相手の顔を立てて貰わなくてはいけない物である



(一時は下界の暮らしや騎士貴族にも憧れていた時もあったけど、こういう複雑なのを見ると正直面倒くさい気持ちが大きくなるな・・・)





「森の戦士『魔獣喰い』マジウス殿!」




そんな事を考えていると突然自分の名前が呼ばれる



(あれ、オレの名前が呼ばれる予定はなかったような・・・)




事前に聞いた内容だと、これで功労表彰式は終了し解散という話だった




よく分からないがオレは条件反射で返事を前に出て、他の人のマネをして戦奉行長の前に片膝をつき礼の姿勢をとる



「森の戦士『魔獣喰い』マジウス殿、そなたはグラニス家と連携をして皇国軍を見事撃退し、また先日の決戦においては、皇国軍の本陣占領に協力をし最後の決戦で多大なる功績を上げた事を評し次の褒美を取らせる。


ひとつベール王国“男爵”の爵位、


ひとつ“フランケンの村”とその周囲の領地、


以上」




戦奉行長がそう声高々に告げると、これまた広間には歓声があがる




(えっ、えっ?どういうこと?)



よく分からないが、オレはその褒美の目録を受け取り自分の場所に戻る





「さすがはマジウス、いい所を所望して貰ったな」



オレの隣に立つ『赤髪』ガエルが、オレの肩を目一杯叩き褒めてくれる



「はは、どうも」



よく訳の分からないオレは、取り敢えず空返事をして愛想笑いを浮かべる



(ちょっと、どういう事だ・・・落ち着けオレ。なんとか村の領地を貰って、男爵の爵位も貰ったのか・・・ん!? つまりどういう事だ!?)



落ち着いて考えたがよく分からない展開だった




そんなこんなで、功労賞の発表式も無事に終わり解散となる






「マジウス・ダンシャク、ご機嫌いかがかな」




発表式が終わると獅子姫と青年騎士レオンハルトがオレに声をかけてくる



二人の顔はどこか悪戯が成功して喜んでいる子供の様に笑顔だ



「機嫌はぼちぼちですが・・・これはどういう事なんですかね?」



オレは先ほど頂戴した男爵の勲章を差し、笑みを浮かべる二人に聞く



「マジウス、それはオレから説明しよう。今回の戦いでベール王国は君たち森の部族に多大なる支援を受けた。本来ならこちらにいる獅子姫様を筆頭に、皆さんに軍功の褒美を差し上げると言ったのだが、全員が全員辞退して困っていたのだ。そこでこちらにいる獅子姫様の提案で、本陣強襲の最終指揮をとった君に爵位と領地が与えられたという話だ」



グラニス“侯爵”となったレオンハルトがオレに解かりやすく説明をしてくれる



「それってつまり『厄介事は全部マジウスに押し付けろ』みたいな事ですかね?それにオレ領地経営なんて学んだ事ないし、そもそも大森林から出ている時間も限られているから役にたちませんよ」



真剣に困っているオレの顔が可笑しいのか、今にも吹き出しそうな獅子姫をチラ見しながらレオンハルトに質問する



「その辺は大丈夫だ。村といっても本当に何の特産もない農村だという話だ。地理的には色々あるけれど・・・領主といっても名目上で、その位の村の規模なら常駐はせずに、年に数回視察に行って確認するだけの名目上の役職だ。取り敢えずはグラニス領と皇国の境目にある村なので、文官や警備兵はオレの所からも貸し出すぞ」



レオンハルトは丁寧にそう説明してくれる



こう見えてレオンハルトは幼い頃から貴族の息子として教育された事もあり、内政にも結構詳しい



実際の作業は配下の騎士や文官たちが指揮をとるのだろうが、侯爵家の領主になる男なら全てを把握していなくてはいけないのだろう



「それなら安心だけど、やるからには一所懸命に頑張りたいと思います。でも取り敢えずは加護の期限もあるので一度は森に戻りたいですね」



名目上という言葉を聞きオレはひと安心する



何しろ幼い頃から採取と狩りと戦闘訓練しかしたことがないオレは、下界の政治の事などさっぱりであった



確かに現世から比べると遅れているこの世界を見ていると、『ここはもう少しこうすれば豊かになるのではないだろうか』と思う事は多々あったけど、所詮は専門的な知識がないままこちらに来ていたのでどうにもならない



それでも一度引き受けたからには、出来る限り頑張りたいと思う




何しろ『自分の領地を視察に行ってきます』という理由で、下界に遊びに行く事もこれからは出来そうだ




(もしかしたら、結構楽しい生活になるかもしれないな・・・)




そんなよこしまな事を考えつつオレは森へ帰る準備をするのであった









この章は登場人物がいつもより多いので簡単な人物紹介も行います


【森の戦士団】

魔獣喰い:(下界名:マジウス)

主人公?17歳♂で森林弓兵の小隊長。他人の見えない何かを感じたり見たりすることができる。普段はボーっとしているので多くを見聞逃す。重要な場所にいつも呼ばれるが特に何もしない。フランケンの村という領地と男爵の爵位を擦り付け的に与えられた




研究軍師セリーナ(セリーナちゃん・軍師の嬢ちゃん)

『魔獣喰い』より年下♀下界人で森に住む女の子で天才開発軍師。実はイスラマ神聖皇国の皇女。グラニス軍で影の軍師として采配をふるう。軍功を全て断るがベール王国秘蔵の書物の閲覧権を得た。




精霊神官『清い水』(下界名:レティーナ)

『魔獣喰い』とほぼ同じ年。森の戦士みんなの希望?『魔獣喰い』の専属精霊神官。戦も終わり腹いっぱい食べている。




イケメン剣士:(下界名:セバスチャン)

魔獣喰いのかつての仲間、少しだけ年上。結構な剣の腕前で指揮能力もあり万能選手。未だに魔獣喰いの事を班長と前の呼び方で呼ぶ。激戦を生き残る。先に大森林に帰った。




牛さん:(下界名:不明)

魔獣喰いのかつての仲間、少しだけ年上。無口な重量戦士で腕は立つが『岩の矛』程ではない。激戦を生き残る。先に大森林に帰った。




坊ちゃん:(下界:不明)

魔獣喰いのかつての仲間で、若く見えるが少しだけ年上。金の計算と弓が得意。激戦を生き残る。先に大森林に帰った。



黒豹の爪:(下界名:クラウディア)

大砦の大剣女剣士で泣く子も黙る大隊長、年上お姉さん。統率力、個人戦闘力が高く軍略にも長けている。スピード重視で比較的軽装備(作者の都合)で肌も露出、日焼け野獣系巨乳なので目のやり場に困る。部下を率いて先に大森林に帰った。




鬼軍曹:

大村の城の戦斧筋肉戦士団長、父親位の年齢。大戦斧と盾を使い獅子奮迅の活躍。軍曹だけあって基本に忠実で危険の少ない戦いもする。部下を率いて先に大森林に帰った。




魔獣喰い小隊の副官:

三人いるが全員が経験豊かで有能。よく職場放棄する小隊長の代わりに隊を指揮する。地味に有能。全員が小隊長より年上。二人だけ先に大森林に帰った。





【ベール王国軍】


獅子姫:(下界名:シシリーナ、敵からのあだ名→『孔雀騎士』)

『魔獣喰い』と同い年。結構前からベール王都に残り剣匠のジイさんから武術を習っていた。王都での事件に巻き込まれ色々活躍した結果、いつの間にベール王国軍でも指揮官として一軍を率いて腕を振るう。手に余る荒くれ者を集めた兵団(通称:獅子姫隊)を指揮し敵軍を恐怖のどん底に陥れている。褒賞を全て断り『魔獣喰い』に擦り付ける。




『聖騎士』ヘルマン

獅子姫と共に黒騎士(教皇)の前に立ちはだかる。前に借りがあるようで今回は黒騎士(教皇)を獅子姫に譲る。丁寧な言葉を使うけど、それが逆に怖い年上なお兄さん年齢。結構な褒賞を受け取る。




護衛のオジサン(下界名:不明)

幼い頃から獅子姫の護衛をしていた腕利き戦士。姫と一緒に修業をしつつ他国の情報収集などもこなしていた。乱戦時は姫の背中を守る。老けて見えるだけで、そんなにオジサン年齢ではない。影の男。次羽登場予定。





【グラニス軍】



青年騎士レオンハルト侯爵:

たくましく大きくなった成長率No1の騎士、『魔獣喰い』より少しだけ年下。元々イケメンだったので左ホオに傷跡が残っても絵になる。下界と森のハーフで自信家。母親の血筋はかなりいい。皇国軍相手に奮戦していたが結局出番がなかった・・・が、色々あって念願の昇進。




女騎士スザンナ:

レオンハルトの護衛騎士でグラニス軍の近衛騎士を率いる。剣の腕間の他に統率力や内政力などの各種能力が成長。プライベートは真面目なドジっ子、『魔獣喰い』より少しだけ年上。金髪碧眼で着やせタイプで周囲から人気が高い。剣と盾を上手く使い、受け流しからのカウンターを得意とする。皇国軍相手に奮戦して、褒賞も受け取る。



ベテラン騎士:

昔からグラニス家に仕える騎士。耐える守備力に定評がある。遅くに授かった十代半ばの可愛い娘がいる。アラフィフ。褒賞はあまり多くは望まない。




傭兵隊長:

グラニス軍のお抱え傭兵隊を率いる。才能よりも経験値が物を言う歴戦の戦士。大陸中の噂話に通じる。ヴェルネア帝国軍の援軍を決戦の場まで案内して来た。手柄よりの生き残る派。アラフォー手前。臨時ボーナスを沢山貰いホクホク顔。




【イスラマ神聖皇国 第三軍】


第二法皇子マリオ:(殲滅皇子)(好色皇子)

神聖皇国の皇子で小さい頃から変わり者の奇人皇子。女好き。研究軍師セリーナのシスコンお兄ちゃん。(実は現代からの転生者)軍略マニアで化学も得意な天才である意味もう主人公。弱兵の皇国兵を現世の歴史から引用し長槍隊や石弓隊、工作兵で無双。七色煙幕や火炎矢は彼の特性兵器。時期教皇候補。撤退戦も得意。魔獣喰いのお兄さん位の年齢。太っ腹で腹黒い。大商人から金を巻き上げ上手。




女官騎士エマ:秘書騎士

マリオ殿下の幼い頃からの教育係りの女騎士。能力にムラが無く弱点がない騎士で体型も無駄がないスレンダー型。通称『秘書騎士』。内政も得意。マリオより少しだけ年上。





聖女エレナ:聖女様

身長はそんなに大きくない童顔の少女。天の声を聞き勇気を出し前線に出る聖女。顔は小動物系。実は戦闘で変身してしまう。ここ数年は正規流派の剣も学び意外と戦いでは頭はいい。大剣モードから2刀流モードに別れる特殊剣を使用する。魔獣喰いの洗脳波を浴びてしまう。『魔獣喰い』より少し年下。




『黒影衆』:

マリオ法皇子お抱えの諜報活動衆。マリオが帝都にいて幼い頃から同年代の孤児を集め訓練していた。敵のかく乱や情報収集などが得意で戦闘能力も高い(=忍者)。皇都にも残して来ていた。ベール王国にも潜伏している。



皇都に残してきたマリオ側近:

信用のおけるかなりの人物。直観力に優れる。その内出てくる?



故エリオス兄様と故シリアナ姉様:マリオの兄と妹。生贄にされて亡くなっていた。帰国したら国葬で弔う。





謎の黒騎士(教皇)

大盾と大戟で武装した重騎士。矢が一杯刺さっても死なない。普通の者は近くにいるだけ恐怖を感じる。本陣から出撃して獅子姫と対峙し敗れる。精気を吸い取られミイラ化していた。遺体はマリオに返して帰ったら英雄として国葬予定。






教皇

マリオとセリーナの父親でイスラマ神聖皇国の最高権力者。何者かに操られている可能性大。黒騎士(教皇)として戦場に降臨。そして亡くなっていた。英雄葬儀。






【ヴェルネア帝国】



『赤髪』ガエル

帝国東部方面の砦にいた時に森の軍師セリーナの要請を密かに受けて援軍として進軍。傭兵隊長の案内の元ようやく決戦の場に到着した。『岩の矛』と共に黒騎士パパに手傷を負わせ退却させる。不完全燃焼。『魔獣喰い』のお兄さん的年齢。褒美にも興味はない。



『弓公子』アベル

ガエルに少し遅れて到着。ヴェルネア帝国東部方面軍を率いて来た。豪華な弓の名人で『魔獣喰い』とは違い剣や槍などにも優れる。野望値が高い。ガエルの少し年下。密かにベール王国にコネを作っている。




『血の皇子』ネロ殿下 

ヴェルネア帝位継承権第二位のランカー様。統率力・個人武力・知略の合計値が大陸屈指の男。戦場で敵対したくない司令官NO1.不本意だが色々あって継承権が一気に上がってしまった。気さく。ガエルよりも年下。皇国軍の南群一部をぶんどる。



『千の樽』ドルトン

副官としてネロについて行く。足が短いので馬は苦手らしい。意外と情報通。鉄棍棒術の使い手。老けているがアラフォー手前。




『槍女帝』ヘリヤ

ネロの師匠様。ネロの戦について来たが、隠し持った酒を飲んで二日酔いで馬車で寝て、そろそろ起きた。年齢不詳。






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