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鬼火 第22話

 宮前は装置の前に立つと、ゆっくりとスイッチへ手を伸ばした。


「これさえ止めれば……」


 その瞬間だった。


 バチッ!


 激しい放電音が部屋中に響き渡る。


「ぐあっ!」


 装置から青白い電流が走り、宮前の身体を直撃した。


 宮前は苦痛の叫びを上げ、その場へ吹き飛ばされるように倒れ込む。


「宮前さん!」


 綾乃が思わず駆け寄ろうとした、その時――。


 装置のスピーカーから、激しいノイズが響いた。


 ザザッ……ザザザッ……。


 そして、機械的に歪んだ声が部屋に流れる。


「……ワタシニ……サワルナ……。」


 一瞬の沈黙。


 続いて、今度ははっきりとした声が響いた。


「わたしに……触るな!」


 部屋の空気が凍りつく。


「まさか……。」


 綾乃は息をのみ、装置を見つめた。


 『まずい……。』


 拓哉は直感した。


 この装置は、ただの研究機器ではない。


 何らかの異常が起き、自らを守ろうとしている。


「綾乃! 近付くな!」


 拓哉は叫ぶと、床に倒れている宮前の腕をつかみ、力いっぱい引き寄せた。


 宮前の身体を引きずるようにして部屋の入口まで後退する。


 その間も装置のランプは不気味に点滅を繰り返し、低いうなり声のような駆動音が部屋中に

 響いていた。


 三人は装置から距離を取ったまま、その異様な光景を見つめることしかできなかっ

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