悪魔達
『アクエリアス・ブラッド』10
・悪魔達
地獄。悪魔界。そこは悪魔達が巣くう魔窟。あの世にある。そこでとある悪魔達が会っていた。一人は大きな瓶を持った美しい女性。もう一人、いや、一体は巨大な蟹だった。蟹は言った。
「やぁ、水瓶の」
「あら、蟹の。ご機嫌よう」
「お前と契約した人間はどうなってる?」
「とっくの昔に死んでいますよ」
「そうじゃなくて、一族の方だよ。続いているか?」
「あぁ、何だか続いてるみたいですね。もう十一代目ですか」
「長いな。早死にしてとっくに終わってるものだと思っていたが」
「しぶといですよね。次から次へと子孫を残して医者を継がせてるらしいです」
「そうか。まぁ我も似たようなものだ」
「貴方が契約した女性は今どうしてるのですか?」
「医者をやってるらしい。他人の癌細胞を喰って無駄に長生きしているらしい」
「そうですか。もう一人いたでしょう?」
「もう一人?」
「もう一人、女性がいたでしょう?」
「どんな奴だったっけ?」
「自分の体を差し出さず、他人を生贄にして不老不死の力を得た女性が」
「そんな奴いたっけねぇ?興味が無いから覚えてないや」
「貴方らしいですね」
「で?あの一族はこれからも続きそうなのか?」
「さぁ?そろそろ限界が来るんじゃないですかね?」
「ふぅん?あっそ」
「そうだ。この前、射手座の君から美味しいお酒を頂いたんですよ。ご一緒にどうですか?」
「蟹味噌にはしないでくれよ?」
「そりゃ勿論。貴方なんかの味噌なんか口にしたくないですよ」
「おぉ、おぉ。手厳しい。じゃあ頂こうか」
二人は水瓶座の悪魔の住む館に消えていった。




