表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DOG  作者: 井上たつき
PR
84/86

反省

「……なぁ」

 又吉が、こそっと清明に耳打ちした。

「まさか、あいつも〝そう〟なんて話じゃねェよな?」

「そうとは?」

「愛人だよ、愛人!お嬢の!」

「あぁ、それはない。あやつは姫の師ぞ」

 考えすぎかと、その言葉にほっとしたのも束の間――

「そんな関係ではないが、ある意味でそれ以上かもの」

「……は?」

「姫の『師弟関係』は特別で強固ぞ。それに、愛人の場合は向こうの申し出を姫が受け入れるが、師弟の場合は姫が申し込む。よって、立場がまるで違う」

「…………」

 又吉は、落ちかけた視線を別の方へ流した。

「あいつら、なんであんなに静かなわけ?」

 それは、北斗と久遠。群れに加わらず、じっとしている。

「気味がわりィんだけど……」

 この状況で、この対応はおかしい。

「さっき、ヨシノにきつ~~~いお灸を据えられたからの。下手に動けぬのであろ」

「……あ。やっぱ怒られたんだ?」

「当然であろ」

 彼らは、彼女が最も嫌がることをした。最も傷つけ、貶め、否定することをした。

 しかし、同情もできる。又吉も、片足をそっちへ突っ込みかけていた。

「……おいらも、反省しなきゃいけねェなァ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ