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反省
「……なぁ」
又吉が、こそっと清明に耳打ちした。
「まさか、あいつも〝そう〟なんて話じゃねェよな?」
「そうとは?」
「愛人だよ、愛人!お嬢の!」
「あぁ、それはない。あやつは姫の師ぞ」
考えすぎかと、その言葉にほっとしたのも束の間――
「そんな関係ではないが、ある意味でそれ以上かもの」
「……は?」
「姫の『師弟関係』は特別で強固ぞ。それに、愛人の場合は向こうの申し出を姫が受け入れるが、師弟の場合は姫が申し込む。よって、立場がまるで違う」
「…………」
又吉は、落ちかけた視線を別の方へ流した。
「あいつら、なんであんなに静かなわけ?」
それは、北斗と久遠。群れに加わらず、じっとしている。
「気味がわりィんだけど……」
この状況で、この対応はおかしい。
「さっき、ヨシノにきつ~~~いお灸を据えられたからの。下手に動けぬのであろ」
「……あ。やっぱ怒られたんだ?」
「当然であろ」
彼らは、彼女が最も嫌がることをした。最も傷つけ、貶め、否定することをした。
しかし、同情もできる。又吉も、片足をそっちへ突っ込みかけていた。
「……おいらも、反省しなきゃいけねェなァ」




