表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DOG  作者: 井上たつき
PR
82/86

止められない

 顔布の軍団がグングンとセキに詰め寄り、神使による喧々諤々の論争が始まった。

「なにやってんだ、あいつら。相変わらずちっせぇなぁ」

「ほんと、修行が足りないんじゃない」

「な~~にが神使だィ」

「………なんと情けない」

 顔見知りによる、嘆かわしい感想。さすがの岳もこれはフォローできない。「はぁ」と重く嘆息し、ポリポリと頭を掻いた。


「サラ」


 彼らとは違い、初めての光景を楽しそうに眺めていたサラ。その肩に、リルが止まった。

「……フジが暴走してる」

「………」

「隠れっぷりはお前譲りの逸品。探そうにもあいつが逃げてる。皆、頭抱えてるよ」

「………」

「――どうする?今のアイツは、誰にも癒せない。止めることもできない」

「私にはどうもできないよ。どうにかできるのは、今を生きる者だけだよ」

「でも、おま――」

 次を人差し指で制し、笑った。

「うちの子を甘く見てると、痛い目見るよ?」

 脅すようなそれに、目をパチパチと瞬かせた。

「――私を、誰だと思ってんの?」

「……………」

 問答無用の強気に呆気にとられた後、「参りました」と白旗を上げた。

「……伝えとくよ」

 その答えに、サラは満足げにニィっと大きく笑った。

「!」

 細まっていた双眸がパッと見開き、長い睫毛が揺れた。

 動く視線。リルもそれに気づき、追うと――

 レイが、いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ