episode 3.初めての魔法
「やば。窓壊しちゃった。ごめん」
頭を下げる。魔王が部下に頭下げるところなんて見たことあるだろうか
「い、いえ。魔王様が気にすることではありません」
「とりあえず吹き飛んじゃった人を助けないと」
体に羽がついてるから飛べると思ってしおんは窓から飛ぼうとするが…
「あれ?」
飛べずにバランス崩して落下する
どーん
「いったた。どうして?」
アニメや漫画なんかで羽がついたキャラはみんな初めてでも飛べてるから羽がつけば人間は飛べると思われがちだがそういうわけではない
「あれー?もう一度」
飛ぼうとするがバランスが取れず落ちる。
「ぶへっ」
羽の動かし方は鳥みたいにバタバタやればいいと思われがちだがそもそもやったことないのにいきなり上手く動かせるわけないし左右の羽の力加減を上手く飛べずにバランスが崩れる
「なんで飛べないのー」
赤子を思い浮かべてもらえば簡単だ。人間に羽がついたからすぐに飛べは生まれたての赤子に歩けと言ってるのと同じである。
「魔王様大丈夫ですか。」
心配そうに見てくる
「う、うん。大丈夫。」
しおんはなんとか立ち上がる
「どうなされましたか?全然飛べていませんが」
「う、うん。最近外出てなかったから羽が上手く使えてなくて」
変に疑われたら大変だからとしおんは言い訳する
「えっ?その羽って飾りって言ってませんでした?」
羽を指差しながら言ってくる
「えっ?」
「前にかっこいいからつけたけどめんどくさいから飛ぶ時は浮遊魔法で移動するって」
「はああああ!?」
しおんが大声で叫んだためか、その魔族は耳を塞ぐ
「というか浮遊魔法って言われても私わからないよ」
「魔王様本当に今日はどうなさったのですか。浮遊魔法はフローと唱えればできるじゃないですか」
「フロー?」
そう言うと体が宙を浮く。
「うわっ。浮いてる。すごい」
しおんはそう言いながら楽しそうに空中を動く
「おお。魔王様が外で飛んでる。1年に一回しか見れないのに今日見れた」
嬉しそうに叫ぶ
「だから外に出るだけでみんな叫びすぎでしょ」
しおんはもはや前の魔王にあきらが出始めてる。
「なんの騒ぎだ」
トテモツヨーイが窓の外を見る
「あっ。トテモツヨーイじゃん」
しおんはトテモツヨーイが窓から見てるのに気づいて手を振る
「えっ?ま、魔王様が外に出てる!?えっ?マジで?」
「だから驚きすぎでしょ」
「別に魔王様は引きこもりニートなんてあだ名つけられてませんからね」
「本音がダダ漏れなのよ。というかそんなふうに呼ばれて魔王は恥ずかしくなかったのか」
※つっこんでますが半分自分のことです
「というか私は今魔王になったけど私が今この姿の魔王になってるけどじゃあみんなが言っている前の魔王の意思はどこに行ったの?」
その頃…
前回しおんに殴り飛ばされたタコ
「なんか俺忘れられてない?」




