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Lifaskr  作者: Tsubasa Haru


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第5巻:日食(第一 của予言 その2)

「立ち込める濃霧とて、オークヘイヴンを覆う血と死臭を隠し通すことはできない。生と死の境界線上で、刃と軍馬を駆り現れた見知らぬ者たち。彼らは救いの手か、それともさらなる過酷な宿命からの使者なのか?

ゾランの側では、化け物たちを相手に必死の抵抗を続けている最中、突如として激しいいななきが轟くのを耳にした。

霧の奥から、一頭の軍馬が恐るべき速度で飛び出してきた。馬の背に跨る色は、暗い色のマントを羽織り、鋭く冷徹な眼差しをした男だった。男は一瞬だけゾランに視線を走らせると、鞍の後ろに括り付けられていた副剣を引き抜いた。

躊躇うことなく、男はその剣を彼に向かって力強く投げつけた。刃が鋭い風切り音を立て、二匹の化け物の隙間を切り裂いて飛び、ゾランの目の前の地面へと深く突き刺さった。

男は大声で怒鳴りつけた。

「おい、ガキ! 生きたければその剣を取れ……そして、あの死人しびとどもを斬り伏せろ!」

それだけを言い残すと、男はすぐさま軍馬を駆り、村の方角へと突進していった。

ゾランは目の前にある剣を見つめた。彼の両手は震えていた。剣を握るのは、これが人生で初めてのことだった。

まさにその時、一匹のゾンビが咆哮を上げ、真っ直ぐに襲いかかってきた。

本能的に、ゾランはいつも薪を割る時の馴染み深い構えで柄を固く握りしめた。彼は全身の力を振り絞り、刃を激しく振り下ろした。

しかし、ゾンビは不意に半歩後退し、渾身の一撃は虚しく地面を砕くだけに終わった。体勢を立て直す間もなく、化け物は唸り声を上げて突っ込んできた。ゾランはパニックに陥り、 めちゃくちゃに剣を振り回した。

刃がゾンビの肩口を斜めに切り裂き、腐りかけた肉を剥ぎ取る。化け物はよろめきながら後退した。だが、直後にまた別の黒い影が飛びかかってきた。

それは咆哮すると同時に、黒い爪を激しく振るってゾランの胸元を切り裂いた。彼は完全にバランスを崩し、仰向けに地面へと倒れ込んだ。枯れ葉と泥土が激しく舞い散り、 激痛が全身を駆け巡る。

起き上がる間もなく、ゾランの視界は死人たちの影で覆い尽くされた。黒く濁った顎がゆっくりと大きく開かれ、濃厚な死臭が彼の顔に直接吹き付けられた。

ゾランは地面に這いつくばり、息を切らせていた。衝撃で両腕は痺れ、剣も数寸離れた場所へと転がっていった。

ゾンビが唸り声を上げて肉薄し、黒い爪を高く掲げて振り下ろす。退路を断たれた彼は、即座に身を翻して横へと転がった。爪が地面に突き刺さり、土砂が激しく飛び散る。

その一瞬の隙を突き、ゾランは剣の柄をひったくった。 満身創痍で立ち上がると、彼は奥歯を噛み締め、両腕に全精力を注ぎ込んで激しく一閃した。

グサッ!

刃がゾンビの腐り果てた身体を縦に引き裂き、ふたつに両断した。黒い返り血が彼の身体に飛び散る。

二つの肉塊がどさりと地面に落ちた。

ゾランは数歩後退し、胸を激しく上下させた。両手にこびりついた黒い血のせいで、彼の震えは止まらなかった。ゾンビが真っ二つに斬られた光景が脳裏に何度もフラッシュバックし、 彼は完全に狂乱状態に陥った。

剣が手から滑り落ち、地面に転がった。

もう何も考えられなくなり、ゾランは背を向けて、立ち込める濃霧の中へとがむしゃらに走り出した。

しかし、いくらも走らないうちに、背後から突如として激しい蹄の音が響き渡った。

「しっかり掴まりなさい!」

一頭の栗毛の軍馬が、風のごとく駆け抜けた。馬の背にいたのは、黒いマントを羽織り、長い髪を風になびかせた一人の少女だった。速度を一切落とすことなく、彼女は上体を低く屈め、片手で手綱を固く握り、もう片方の手でゾランの腕をひっつかんだ。

無駄のない鮮やかな引き上げによって、少年は一瞬にして馬の背へと抱え上げられた。

少女はすぐさま軍馬に拍車をかけ、加速した。激しい蹄の音が森の中に鳴り響き、二人はオークヘイヴンの村へと真っ直ぐに突き進んでいく。背後には、灰色の霧の奥へと次第に沈んでいく死人たちの狂ったような咆哮だけが残されていた。

「読者の皆様、こんにちは。再び作者です。


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