第3巻:ゾランの日常生活
皆さん、こんにちは。そして、ありがとうございます。
メリディア界に実りの季節が訪れると、鉄の霧がもたらす息苦しい寒さは次第に遠のいていった。空はいまだに灰色の濁った密雲に覆われていたが、新しい一日のわずかな陽光が、古びたオークの巨木の葉の隙間から懸命に差し込み、オークヘイブンの村に薄黄色の温かい光の筋を落としていた。
ゾランにとって、過ぎ去る日々はどれも素晴らしく、奇跡に満ちた毎日だった。ルーツも記憶もない一人の少年は、今、最も穏やかな日々を享受していた。
毎朝、ゾランは早くに起き上がり、老人のガレンのために水を汲みに行った。彼の筋力は同年代の子供たちよりも遥かに優れており、水で満たされた二つの手桶を両手に提げ、川辺から家へと何の苦もなく軽々と運んでみせた。家事が終わると、彼は擦り切れた草靴を編み直すか、あるいは軒先に座ってガレンから教わった文字を復習していた。彼は、通りかかる村人が誰もが微笑みながら「おはよう、少年のゾラン!」と手を振って挨拶を交わしてくれる、この繰り返される平穏な生活が気に入っていた。
しかし、ゾランが一日の中で最も楽しみにしていたのは午後、休憩の時間を告げる村の古い銅鐘が鳴り響くときだった。それこそが、ルシアに会える時間だった。
ルシアは、彼に青い実をくれた少女だった。彼女はメリディアの数少ない陽光の糸のように輝く、美しい金髪を持ち、いつも綺麗に三つ編みにされた髪を走るたびに揺らしていた。寡黙で物静かなゾランとは対照的に、ルシアはまるでもぎたての小鳥のように一日中さえずり、彼に前向きで明るいエネルギーをもたらしてくれた。
「ゾラン!こっちこっち!」
村の裏手にある干上がった川辺から、鈴を転がすような高い声が響いた。ゾランが頭を上げると、継ぎ接ぎだらけの粗末な麻のドレスを着た小さな人影が熱心に手を振っているのが見え、その黒い瞳がぱっと輝いた。彼は少女の方へと足早に歩み寄り、その唇に控えめな笑みを浮かべた。
干上がった川辺は、二人だけの小さな秘密の場所だった。ここの水はくるぶしほどしかなく、滑らかな丸石の間を縫うように流れていた。ルシアは大きな岩の上に腰掛け、小さな足を冷たい水の中に揺らしながら、手には野生の木の実がたくさん入った小さな編み籠を持っていた。
「今日は甘い実がたくさん採れたのよ。少しも渋くないんだから!」ルシアは嬉しそうに一番熟した実を選び、ゾランの手に直接差し出した。「はい、これ。私の親友のあなたに」
ゾランは実を受け取り、彼女の隣に腰掛けた。彼はすぐには食べず、手の中の実を見つめ、それからルシアを見た。彼女が口にした「親友」という言葉が、彼の心の中に神聖な響きとなってこだました。
「親友……」ゾランは、幸せを感じている少年のような声で、不器用にその言葉を繰り返した。
「そうよ、親友よ!」ルシアは目を細めて笑い、金髪の三つ編みを軽く揺らした。「村の子供たちはみんな、私のことをおしゃべりだって嫌がるけど、ゾランだけは静かに座って話を聞いてくれるもの。だから、あなたが私の最高のお友達よ!」
ゾランは静かに頷き、実を口に入れた。口いっぱいに広がるほのかな酸味を伴った甘みが、空気中に漂う不快な灰の鉄サビの味を吹き飛ばしてくれた。彼は胸の奥が不思議と温かくなるのを感じた。彼の左胸にある灰色の十字の傷跡も、友情にときめく心の穏やかな鼓動の下で、和らいでいくようだった。
「ねえ、ゾラン」ルシアは突然首を傾げ、頬杖をついて少年を見つめた。「あなたの髪と肌って、なんだか変わっているわよね。お父さんから聞いたんだけど、立派な宮殿があるような大きな王国に住んでいる人だけが、そんな特別な容姿をしているんですって。前の家がどこにあったか、覚えている?」
ゾランは首を横に振った。彼の瞳に一瞬、霞のような戸惑いが走った。彼には過去がなく、このオークヘイブンの村以外の「家」のイメージは一つも持っていなかった。
友人が沈黙したのを見て、ルシアはすぐに手を振り、その小さく温かい両手でゾランの無骨な手を握りしめた。
「気にしないで!覚えていなくても、オークヘイブンがあなたの家よ。私のお父さんとお母さん、ガレンおじいちゃん、そして私も、みんなあなたの家族なんだから。大きくなったら、あなたと私、そして両親やガレンおじいちゃんと一緒に『光の王都』へ行きましょう。そこへ行けば、光の神様が私たちを守ってくれて、家族みんなで幸せに暮らせるってお父さんが言っていたわ」
金髪の少女の無邪気な約束が、静まり返った川辺の空間に響き渡った。ゾランはルシアの澄んだ瞳の奥を見つめ、小さな友人からの絶対的な真心を肌で感じた。ルシアの優しさは、彼に彼女への愛おしさを一層強く抱かせた。少年はルシアの手をそっと握り返し、静かに言った。
「うん……僕たち、一緒にそこへ行こう」
二人の子供は、夕暮れが訪れるまで寄り添って座っていた。ルシアは森のリスのことや、母親の野菜スープのことを生き生きと語り、ゾランはただ静かに耳を傾け、時折微笑んでは短い言葉をいくつか返した。
今、少年のゾランは言葉にできないほどの幸福感に包まれていた。ゾランは自分がかつて誰であったかを知る必要はなかった。ただ、この笑顔を、ルシアを、そしてオークヘイブンの村の平穏を、何があっても守りたいということだけを、彼は知っていた。
Lifaskrの親愛なる読者の皆様、こんにちは。
こうして、ゾランと小さな友達ルシアが干上がった川のほとりで過ごした、非常に穏やかなひとときとともに、第3章が幕を閉じました。




