5月13日 同期
昨日、髙橋が思いついたことを実施するにはあまりにも難しすぎる。しかし、アイツは必ず実践するだろうと考えていた。本当にそんなことをしていいのか?アイツはハラハラさせることしかしない。俺は、自宅の近くにあるショッピングモールの中に入り、散歩しながら考えていた。髙橋が考えたのは、
社長に連絡を入れたら、自分の順位を教えてもらうというものだった。別に対したことではないけど、イチイチ先輩が決めたことをひっくり返すことがどうなのかと俺は思っていた。
そもそもどうやって、社長に連絡した奴を探るのかって聞いたら同期会をまた開くなんて言うんだ。しかも、急遽明日に。アイツ、行動力ありすぎる。急遽、明日あるということもあって、現地点で来れると言っているのは13人中6人。それは、言い出しっぺの髙橋、売り上げ1位の三藤、そして会田の優秀三人衆。そこに、マーケティング課の林、南、花田の仲良し組。一方で現時点で来ないと伝えてるのは、総務の若佐、三課の石木と中丸の三人。普通に考えたら、ここで来ないと言っているこの三人は怪しいなと俺は考えていた。そして、まだ回答していないのがデザインクリエイティブ課の早井と本庄、そして、人事部の橋本の三人だ。
俺も行くとなると、明日の同期会は7人くることになる。髙橋は、何をするのだろうか?俺はそれが心配だった。というのも、髙橋は同期の中でもかなり目立つ存在だったからだ。この前もそうだが、髙橋と三藤はみんなから一目置かれているから、何かすれば確実に煙たがられる状態だった。入社時の研修では、三藤がその標的となっていた。特に、石木や若佐など批判的に言っている場面が多かった。まぁ、その二人は今回来ないからいいんだけど、林や南などのマーケティング課たちにも嫌われてしまったら、もう同期が上手くいかなくなるんじゃないかと思っていた。
俺たち同期の一番の中心は会田だった。会田は、髙橋や三藤とも対等と話せる一方で、マーケティング課やデザインクリエイティブ課の奴とも仲がよく慕われている。会田がどうするかによって、髙橋も大きく変わる。そういう意味では売り上げトップの三藤は個人プレイだからそんなに重要ではないんじゃないかとすら思っていた。そんなことを考えていると、俺はどういう位置ずけなのだろうか気になった。俺は?俺はどう思われているのだろうか?すると、俺の目の前には本が立ち並んでいたのだった。




