5月9日 個人成績
今日は、午前中に営業会議が行われていたらしい。営業会議とは各営業課の責任者に加えて、中村、深山、益子の7人が集まり行われるそうだ。そこで話し合われたのが営業成績についてだった。俺たちがいる営業四課は見事にトップらしい。そこに加えて、営業成績ナンバー1が今市さん、さらに、槙田や坂本の売り上げも上位という安定した成績だった。やはり、こうして結果で語られると説得力が増すな。俺は、今市さんが配ってくれた営業成績の個人ランキングを見ていた。
【個人営業成績一覧】
1位 今市隆聖 (営業四課)
2位 麻耶直虎 (営業一課)
3位 佐藤惇 (営業一課)
4位 槙田康ニ (営業四課)
5位 伊東新 (営業三課)
6位 入山杏 (営業一課)
7位 坂本幸也 (営業四課)
8位 江田真太郎(営業一課)
9位 若山佑都 (営業一課)
10位 三藤大雅 (営業一課)
11位 山坂若葉 (営業二課)
12位 佐山佑都 (営業四課)
13位 太田拓也 (営業ニ課)
14位 村上和成 (営業四課)
15位 野口大輔 (営業ニ課)
16位 檜和人 (営業三課)
17位 村田颯太 (営業ニ課)
18位 佐藤剛 (営業ニ課)
19位 中村宗一郎(営業一課)
20位 山本裕也 (営業一課)
髙橋「俺は、何位だったんですか?」
今市「お前は、ここにはのっていない」
髙橋「ここに載ってなければわからないですか?」
今市「いや、中村さんに聞けばわかるけど。なんで、そこまでして聞きたいんだよ?」
髙橋「悔しいですから」
普段、見ない髙橋の力みなぎる姿だった。
今市「今は、仕方ないだろ?」
髙橋「いやいや、仕事してる以上仕方ないとかないですよね?今の現在地を測るためにも知りたいです。教えてください」
今市は、机の下を向く。
槙田「焦って目先の売り上げをたてるより、今は基礎を作る方が大事だろ?」
髙橋「いや、僕は売り上げをたてたいです」
坂本「お前、先輩に対して失礼だろ?それは」
槙田「やめろ、坂本」
髙橋の発言で一気に場が凍ってしまう。
今市「髙橋、お前の気持ちはわかる。だが、俺たちは個人で戦ってるわけじゃないんだ。わかるか?」
髙橋「いや、わかりません。結局、最後は売り上げが大事になってくるじゃないですか?」
今市「そこまで、自分の売り上げが大事なら、俺たち四課では上手くやれないだろう。他のところにいったらどうだ?」
髙橋は、何もいえずいた。




