5月5日 GW7日目
三藤「悪かったな、急に呼び出して」
俺 「いいよ、今日は休みだったし」
三藤「俺もいろいろ声かけたんだけど全然でさ」
俺 「仕方ねぇよ」
昨日の電話は、同期の三藤からだった。急遽、集まれるやつだけ集まるという号令がかかったのだ。同期は、俺たち以外に、会田だけだった。まぁ、事前にわかってたらまだしも仕方ないといえば仕方ない。俺も人数が多かったら行かないつもりだったけど、三藤がかわいそうだと想い、了承したのだ。
三藤「後で、あっちの方行こうぜ」
俺 「ああ。そういえば、社長はまだ来ないのか?」
三藤「なんか、前の会が長引いてて、今向かってるらしいぜ」
俺 「へぇー、忙しいんだな」
三藤「そうみたいだな」
もとはといえば、社長が招集をかけたのにこれじゃあな。社長以外の幹部メンバーはある程度集合していた。
俺 「三藤は、予定なかったのか?」
三藤「いや、あったけど早く帰ってきたよ」
俺 「旅行か?」
三藤「ああ。本当は今日帰るつもりだっただけだな」
俺 「いい迷惑だな」
三藤「本当だよ」
俺は、笑いながらテーブルにあったポテトフライをつまむ。
俺 「で、三藤は誰のために来たんだ?」
三藤「そりゃあ、社長と幹部メンバーと話すためよ」
俺 「話せたのか?」
少し渋い表情を見せた。
三藤「あんまりだな。話しても世間話が多いしな」
俺 「何の話がしたいんだ?」
三藤「やっぱり、これからのことかな」
俺 「将来のことか?」
三藤「ああ」
俺 「すげぇな、お前は」
三藤は、今どんな気持ちでここにいるのだろうか?俺は尊敬しかない。
三藤「そんなことねぇよ。でも、お前も凄いって髙橋が言ってたぞ?」
俺 「そうなのか?」
アイツ、外でもそんなこと言ってんのかよ。本当に困るな。
三藤「ああ。何かあれば、お前のことを言ってるよ。本当にお前のことを気に入ってるんじゃないの?」
すると、店員がさっき頼んだ唐揚げを持って来た。
俺 「なんでだろうな?」
三藤「お前の愛嬌じゃねぇか?」
俺 「愛嬌?」
三藤の言ってることがわからない俺は、すぐさま振り向いた。
三藤「ああ。俺も髙橋が言ってることはわからなくないんだよ」
俺 「えっ、本気で言ってんのかよ?」
三藤「当たり前だよ」
三藤が嘘をついているようには、思えなかった。




