↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(遠山編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
81/100

5月3日 GW5日目


 お母さん「じゃあ、野球部の子たち来てくれてたんだ?」

 俺   「そうそう」

 お母さん「みんな元気してた?」 

 俺   「まぁ、それなりにって感じかな」

 お母さん「そっかぁ」


 久しぶりに聖徳高校の奴らのことを話したから、お母さんも気になっていたようだ。家を出てから、約1ヶ月ぶりくらいにお母さんに会っていた。やっぱり、お母さんがいると落ち着く。母親ってそういうものだろうか?


 俺   「お父さんは?」

 お母さん「仕事忙しいみたいよ」

 俺   「へぇー。やっぱり、大変なんだ」

 お母さん「陵は、大変じゃないの?」 

 俺   「大変は大変だけど、なんとかって感じかな」


 お母さんの前で弱気を見せることはできなかった。でも、本音を言えば大学に行っていた方が楽だろうなとは考えていた。髙橋があれだけできるのを見てしまうと、そう思うのも無理はない。


 お母さん「ちゃんと、ご飯は食べてるのか?」

 俺   「あんまり時間ない時は食べれてないね」

 お母さん「そんなに忙しいの?」

 俺   「忙しいというより、疲れて寝ちゃうね」

 お母さん「結構、疲れてるじゃない?」

 俺   「まぁ、疲れてはいると思うけどさ」

 お母さん「そりゃあそうだよね、夜遅くまで働いてたら

 俺   「自分で選んだ道だろって、どうせお父さんに言われるよ」

 お母さん「ハハハハ、それはそうだね」


 お母さんも同じように思うようだ。


 俺   「仕方ないよ」

 お母さん「まぁ、お父さんは厳しい人だからさ。許してあげてよ」 

 俺   「別に怒ってなんかないよ。こっちに来て良かったと思ってるし」

 お母さん「それだったら、いいけど」


 たしかに、長野にいればもっと楽だったかもしれない。けど、楽した先に自分が成長できるかはわからない。だったら、しんどくても成長できる方を選ばないと。   


 俺   「いずれ、俺もビックになるよ」

 お母さん「ビック?」

 俺   「ああ。お父さんに負けないくらいのな」

 お母さん「それは、お父さんも楽しみだね」 

 俺   「うん」

 

 今は、何者でもないけど。いつか、いつか絶対に。この想いさえ、持ち続けることができたら。それでいいだろう。


 お母さん「今度は、陵も帰って来なさいよ」

 俺   「うん、夏は必ず帰るよ」

 

 次の休みは夏だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。