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第7話 番外小話 カツ葉、歌舞伎男を見る
「な、なんでござるか、あの歌舞伎のような男は……っ!?」
カツ葉の絶叫に、ひよりとみそらは顔を見合わせた。
「……男の人?」
「どこにいるんですか?」
「そこ! 大樹のところでござる! 薔薇をくわえて、キラキラと……!」
二人が大樹を見る。
けれど、そこにはいつもの木があるだけだった。
「カツ葉ちゃん……お腹すいてる?」
「違うでござる!」
「では、お味噌汁でも飲んで落ち着きましょうか」
「拙者の話を聞くでござるーっ!」
ひよりとみそらが店へ戻っていく。
カツ葉は納得できない顔で、もう一度大樹を振り返った。
そのとき。
木の根元で、虹色の光が一度だけきらりと瞬いた。
「…………やっぱり、いたでござる」
※短編『一冊だけ売れた。そして誰もいなくなった。』と少しだけつながっている番外小話です。




