第90話 別荘の異変
別荘にいるスノウは非常に困っていた。
調子に乗ってしまい、二人の美女をベッド上で昇天させている。
一人は言葉で、もう一人はキスで。
問題なのは、自分たちがいる建物に人々が集まってきているからだ。
外が徐々に騒がしくなってきている。
ローレライの性格上、建物に結界を張るはずだが、いまは無い。
(おかしい、結界を張り忘れるはずはないと思うが)
休眠状態から戻ってきたときに、結界を消滅させたことをスノウは知らない。
ベッドから起きて、姿見の鏡に映った自分を見てびっくりする。
髪の色が白くなったこともそうだが、身長、骨格、全身の筋力が明らかに違うからだ。
休眠状態が解除されるとみんなこうなるのか?
ソエルも確かに大人?乙女?になっているから、体の成長や変化は仕方ないことなのか。
別人になった感じもするが、この違和感も徐々に慣れるだろう。
着る服を探すが、自分の家ではないため場所が分からない。
「ローレライ、起きて起きて」
体を優しく揺らして起こす。
「ここは天国でしょうか?幸せな夢を見てました」
少し寝ぼけているのか、幸せな夢の余韻が残っているのか、いつもは見られない顔を見て和んでしまう。
周りが騒がしいことに気づいたローレライは、ベッドから飛び起きる。
「結界が消えてしまっています。さっきの光の柱が原因ですね」
再度、結界を張り直す。
別荘の敷地内に入っていた人々は、敷地外に押し出された。
「簡易的に張り直しましたが、長くは持ちません。場所を変えましょう」
自分と目が合うと、ローレライは再度鼻血を出してベッドに倒れてしまう。
休眠期間の間、散々自分の姿を見ていると思うのだが。
真っ裸が問題なのか?
この寸劇を二回ほど繰り返して、やっとローレライは正常に戻った。
話を聞くと、ここは南国の観光地、海沿いの別荘らしい。
保護する場所としては完璧、別荘の内装を見てもローレライのセンスの高さが窺える。
建物の周りが非常に騒がしくなっているが、自分が休眠状態から戻ってくる際に出現した光の柱が原因らしい。
その光の柱を見た地元の住民、観光客が何事かとワラワラと集まってきているようだ。
その中に紛れて、数人だが嫌な視線を感じる。
「ここはもう危険です。場所を早急に移します」
90話です。
おはようございます。北海道は何か天気悪いです。
曇っていますが家事が終わり次第、買い物に行きます。
お昼はカレー予定です(笑)。
明日も投稿予定です。よろしくお願いします。




