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第七十三話

交渉が決裂し、魔女の現代表が隣りの重戦士と一緒にきびすを返して戻っていく。

その後は予想外の展開が起こった。ミーアの直感は当たった。

オブシディアンの横にいた荷物運び(ポーター)が魔女の現代表に喧嘩を売ったのだ。

荷物運びが魔女の現代表に喧嘩を売る場面を予想していなかった。

オブシディアンに動く気配はない。ここで何か違和感を感じる。

この万年Fと呼ばれる荷物運びの印象が違うのだ。

オブシディアンの金魚の糞?

いまこの場において金魚の糞は明らかにオブシディアンだ。

そうこうしている間に荷物運びに飛びかかった魔女3人が床に叩き伏せられている。

魔女たちに何をしたのかわからない。視力が良い自分にも見えない何かをしたのだ。

得体が知れない者、触れてはいけない者がここにいる。

魔女の帽子を被る荷物運びに、その帽子を見て動揺する魔女の現代表。

会話は聞こえないが副ギルド長ローレライを含めた5人でギルドの広場に向かう。

直感がここで引けと警告をするが、怖さと興味の挾間でミーアの興味が勝ってしまった。

自分の持っている隠密スキルを全て使って後を追う。


遅れて広場に来た自分が見た物は異常だった。

ギルドの広場には異常な数のストーンアント、3体のクイーンアント(その中の1体は黒紫色)。きっと特殊個体だろう。

少し会話が聞こえる位置まで移動する。

会話から緊急救出クエストで探そうとしていた魔女の要人が亡くなっている話をしている。これはもう記事に出来ない。

不幸な話を記事に書くと恨みを買ってしまう。魔女の国に喧嘩を売って呪いをかけられるリスクを自分は背負いたくない。

隠密スキルを使って追って来たが、今回は徒労に終りそうだ。

特ダネはもうないだろうと思ってオブシディアンを見ると、前面の鎧が外れて美少女が現われた。

副ギルド長は傾国の美女と言われるが、タイプの違う美少女。

特ダネ頂きました。内心ガッツポーズで無音の小型撮影機をばれないように押す。

オブシディアンの正体は女の子だった。間違いなく特ダネ。

正体を知ってしまった自分の興奮が止められない。早く記事にしたい。

そう思っていると、救出クエストで待っていた冒険者たちが痺れを切らしたのか広場に集まってきたのだ。


「オブシディアンの中身は女の子なのか?」

声を上げた冒険者を絞め殺したい。せっかくの特ダネを台無しに。いつかこの冒険者の不幸の記事を書いてやろうと思う。

広場に集まった冒険者たちに紛れて自然に近くに移動できたのは良かった。

副ギルド長と荷物運びの距離が明らかに近い。知り合いか何か?

荷物運びが副ギルド長の耳元で何かを話した後に、もたれる形になる。目を瞑っているようで、意識がないように見える。

副ギルド長の指示出しの後に、魔女の国の関係者が荷物運びをよこせと話をしているが副ギルド長は受け入れない。


「副ギルド長ローレライ・エルフィンは、スノウ様の直接依頼により彼を保護します。異論は認めぬ」


副ギルド長がそう宣言して、荷物運びとその場から消えてしまったのだ。

癖だったのだが消える前に何とか小型撮影機を押せた。

広場の冒険者の怒声・奇声・大絶叫・断末魔・・・混沌カオスがその場に残されることになる。


後日ミーアが記事にしたギルドの広場の出来事は雑誌月刊冒険者ギルド、臨時版の発刊数の新記録を達成することになる。

ご乱心?純愛?の副ギルド長は大陸全土に知れ渡ることになった。

記事の中にローレライ・エルフィン、副ギルド長の本名を載せてしまった。

この名前を見て、エルフの種族・関係者たちが一斉に雷龍国ノクティスに集結することになる。


明けましておめでとうございます。

令和8年1月1日、小説の初投稿です。

皆様にとって、今年が素晴らしい一年でありますいように。

小説は基本2週間に1回の投稿予定ですが、不定期に投稿する予定です。

これからもよろしくお願いします。

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