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第七十二話

雑誌月刊冒険者ギルドの記者ミーア


冒険者のほとんどが愛読している雑誌がある。冒険者ギルドのある所にはほとんど置いてある雑誌。新人は間違いなくこの雑誌を最初に買うだろう。

素材の買い取り情報から、武器・防具の紹介、パーティ募集から有名な冒険者パーティの密着取材など、この雑誌に載るだけで箔が付く。

また各大陸で魔獣情報も記載されているため、冒険者の出稼ぎにもってこいの情報雑誌なのだ。

話ネタが尽きない雷龍国にある記者が配置された。亜人、獣人族と言われる種族の中で隠密行動に優れた猫人族。

猫人族のミーアは元々冒険者だったが、索敵・偵察・隠密以外のスキルがからっきしダメだった。

人族のパーティの中ではどうしても亜人は差別の対象になりやすい。クエスト失敗はミーアの索敵のせいにされ、戦闘能力が低い獣人と馬鹿にされる。

クエスト報酬は毎回ピンハネされて全額貰ったことがない。

もう冒険者を辞めよう・・・そんな時に雑誌の記者募集に目が止まった。

記者に戦闘能力はほとんどいらない。隠密に秀でている自分には天職かもしれない。

ミーアは冒険者から記者に転職した。

雷龍国ノクティスは冒険者が多く集まる国。

隠密のスキルで冒険者たちの裏の顔、スキャンダルもすっぱ抜くことができた。

ミーアの書いた記事が反響を呼んで雑誌の増刷が決まると、冒険者で得られなかった満足感が得られる。ミーアは少し天狗になっていた。

ノクティスの冒険者ギルドで緊急救出クエストの情報を掴んだミーアは、隠密スキルで冒険者ギルドに潜んでいた。

魔女の現代表がレイドクエストに近い人数を集めて、要人救出の指示を出している。

これは美味しい話ネタになるだろう。潜んでいることがバレない程度にほくそ笑んでいた。

異様な雰囲気のギルド内である人物を見つける。

Aランク冒険者オブシディアンだ。

一度オブシディアンを追跡したことがあるが、気が付いたら見失っていた。

自分の隠密スキルから逃げられたことにプライドが傷ついたこともあって、魔女の救出クエストよりもオブシディアンに興味が沸いてしまう。

オブシディアンの横にはいつも隣りにスノウという荷物運び(ポーター)がいる。

他の冒険者からは万年F、オブシディアンの金魚の糞と呼ばれる低ランク冒険者。

低ランクの冒険者には自分も他の冒険者も興味が無く、一生関わることはないだろう。

魔女の現代表が救出クエストにオブシディアンを誘っている。

きっと面白いことになりそうな気配だ。ミーアの直感がビンビンしていた。


皆さんこんにちは。今月も残りあと4日。

あっという間に一年が過ぎようとしています。

落雪による車の大破は未だに直らず、来月中旬と言われました。年末年始に痛い出費になりそうです。

今年の投稿は今回が最後になります。また来年よろしくお願いします。

良いお年を迎えてください。

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