第七十話
神の知識
今回のクエストが終わったらしばらく冒険者活動は休みたいと思っていた。蜂蜜酒を飲みながらゆっくり温泉に入って、南の島でのバカンスを考えていた。
クイーンアントやら魔王やら、最後は魔女の国の家庭事情に少し踏み込む形に。
もの凄く疲れた所に、ブラックアウトの休眠状態・・・。
休眠状態は知らないわけではない。魔石を体に持つ種族は進化の段階で一時的に全身状態が低下、新しい体に生まれ変わるための休眠行動が起きる。
休眠状態は完全な無防備。そもそも人間が休眠状態になることは聞いたことがない。体に魔石を持たない種族だからだ。
自分は特殊な体(変態)になってしまったようだ。
そもそもここはどこだろう?
肉体の感覚はないが意識ははっきりとしている。魔王に一度ボコられて意識が飛んだ時と似ている。初めての休眠状態のためどうしたら良いのかわからない。
『スノウ聞こえる?』
まさに救いの神の声が聞こえる。
「独りでどうして良いのかわからなくて、いまどういう状況?」
『肉体の方は副ギルド長のローレライが丁重に保護しているわ。まあ・・・色々と愛されているわね』
肉体と意識の感覚がリンクしていないため何をされているのか全く分からない。
既成事実を作られたら・・・生殺与奪をローレライに任せた時点でなるようにしかならないが。
『ここはあなたの中の精神世界と言った方がわかりやすいかしら?休眠状態が思ったより長くなりそうだから、肉体以外のスキル調整をいまからするわ』
休眠状態なのに休めないって矛盾してるじゃんとツッコミしたい所だが、暇を持て余しているためちょうど良い。
「変なことにならないなら、好きにしていいよ」
『そう?時間もあるからこれはやりがいがあるわね。』
おかしなテンションになってしまった神さまと反比例している自分のテンションの差に苦笑いしかないが、神の調整に期待しよう。
『そうそう、私が持っている神の知識を本にしておくから勝手に見ておいて』
神の知識をそんな簡単に見せて良いのかと言いたい所だが、運命共同体みたいになっているのでありと言えばありなのか。
スキル関係は神の調整にお任せして、休眠状態が終わるまでは神の知識を読み解くとしよう。
ここに珈琲があれば最高なのに・・・。
皆さんおはようございます。本日悲しい事件が起きまして・・・屋根からの落雪により車が大破。
しばらく入院になりそうです。見積もり次第では買い換えが良いと言われてしまいました。
年末なのに本当に悲しいです。来年から子どもの学校関係でお金がかかるのに・・・。
宝くじが当たって欲しいと本気で思いました。次回はお正月前後に小説投稿するかもしれません。
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