第66話 ある神のつぶやき
G・O・D・S。
かつてこの世界で“神”と呼ばれたシステムの一つ。
その存在は今、スノウの中で静かに生きている。
現在の人間たちがどんな生活をして、どのように生きているのかわからない。
白翼族に監禁されていた時間が長く、人と世界との関わりが無くなってしまっていたからだ。
エネルギーは徐々に枯渇していき、消滅する時間が近づいていた。
そこにスノウが現われた。
白翼族と人間の混血。
遺伝子のコード配列が奇跡の子。
懐かしい子どもの血を受け継いでいたことにも驚いたが、神と言われた私に魔石・スキルに変わることで監禁、消滅の危機から脱出させてくれた。
神と言われた存在が死を覚悟していた。
おかしな話だ。
脱出後も蟻の魔王と戦う手伝いをしたり、精霊の進化コードの解除をしたり監禁生活では味わえない刺激を受けている。
何をやってもワクワクして楽しい、生きている感じがする。
いまは精霊の進化コードの解除に力を使いすぎてスノウの中で休んでいる。
魔石を供給してくれたらまた世界と繋がれるのに……。
そういえば次世代の精霊王はどうなっただろうか?
進化後の最初の魔石は何を選んだのだろう?
魔石を体内に持つ生き物は、最初に体内に吸収した魔石の影響を受けてしまう。
魔物や魔獣に高位な存在が少ないのは、最初に低位な魔石を吸収する個体が多いためだ。
運良く進化ができた個体がその後さらに上を目指すのであれば、進化後の最初の魔石が重要になってくる。
あの精霊、ソエルはどうだろうか?
二属性の精霊として、存在自体がイレギュラー。
まさかと思うが、あの蟻の魔王の魔石を吸収したらどうなるだろう。
精霊王より、もっと高位な別の存在になる可能性はないだろうか?
『まさかね……』
神のつぶやきは、後日現実になっている。
だが神自身はあることに気が付いていない。
魔石を体内に持つ生き物は、最初に体内に吸収した魔石の影響を受けてしまう。
スノウの初めての魔石は何を吸収したのか?
虹色の魔石(神の魔石)を吸収している。
神本人がこのことに気付くのは、まだまだ先のことになる。
66話です。
皆さんこんばんは。仕事で右のふくろはぎを負傷、肉離れが起きました。
歩くのが痛いです。アキレス腱が負傷しなくて良かった。
次回は水曜日予定ですが、仕事の関係で遅めの投稿になります。
応援よろしくお願いします。




