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第六十一話

パーティではドロップアイテムや宝箱は貢献度や職業によって分配が変わることが多い。ソロが多い自分にはパーティ分配の取り決めはあまり経験がない。ソロは全獲りだからだ。

宝箱に入っていたピアス一式は2人で分ける形になってしまった。見た目が同じピアスをおそろいで着けていることが後々問題になりそうな気がする。指輪をどうするかは保留で。


「スノウさんの初めてを貰ってしまいましたね」

この魔女・・・やばい。天然で異性をダメにさせてしまう魔性の素質があると思う。

もしかしたらサキュバスみたいな魅了のスキルを使っているかもと疑ってしまう。

個人的に称号を付けるのであれば小悪魔系魔女、天然人たらし(良い意味での)。

将来この子が魔女の代表になれば魔女の国は安泰だろう。魔女の価値や需要がどんどん拡大していく未来が予想される

ただ初めてを貰った発言をした魔女が顔を真っ赤にして悶絶しているのはいかがなものか。

違った意味でもこの子やばい。


「そろそろ戻ろうか」

本来こっちが恥ずかしいのに、顔を合わせてくれない魔女を見ると笑いしかでない。

魔女=恋愛の百戦錬磨のイメージはもう無いな。

何やかんやあったが35層の岩窟エリア(Bossエリア)をやっと後にした。


25層のセーフティゾーンまでは戦闘らしきことはほぼ無かった。

向かってきた魔獣がいても、魔力念糸で近付くまでに倒してしまっている。まれに魔力念糸をすり抜けた個体も居たが、途中で蜘蛛の巣に引っかかったように動きが空中で止まっており魔女の槍さばきの餌食になっている。

セーフティゾーンの物価はかなり高い(ぼったくり価格)ため本来はスルーしたい所だが、ボロボロになった体の汚れを洗い流してゆっくり休みたい。

セーフティゾーンの宿に併設された酒場がやたら賑わっている。

近くの冒険者に何があったのか聞くと、下層で魔女の要人が遭難、生死不明らしく大規模な捜索隊が近々地上から送り込まれるらしい。緊急救出クエストでレイドクエスト並みに大募集をかけて隅から隅まで捜索するみたいだと。

物資の補充や宿の手配、先に救出しよう等、一儲けしようと情報交換で賑わっているようだ。

魔女の要人・・・間違いなくアイシャのことだろう。


「かなり大事になっているようだけど、どうする?」

早く帰るか、ここで休憩していくか。本人を先に帰しても問題はないだろうが、セーフティゾーンに入った時点でアイシャの存在がかなり目立っている。

美人な上にパーカー&ミニスカって(パーカーが大きくてミニスカが見えない)・・・狼の群れに美味しそうな羊が一匹迷い込んでいるように見えてしまう。


「ごめん、やっぱり休まずにすぐ帰還しよう」

質問の答えを待たずに結論を出す。空間収納の転移石は残り2個。しばらく下層クエストのショートカットは無理だな。

転移スポットの周りに他の冒険者が居ないことを確認する。


「私をオブシディアンの鎧の中に隠して連れて行って貰えますか?」

アイシャの言っている意味がわからず困惑する。


「生死不明であれば、私は死んだことになっても良いわけですよね?魔女の現代表、おばばの真意を確かめたいのでお願いします」

アイシャを助けた時点で面倒なことが起きるフラグは立っていたと思うが・・・どんどん俺は巻き込まれてないか?

地上に帰還しても何か休むことが出来ない気がしてきた。


皆さんこんにちは。先週札幌に居まして、都会の空気を吸っておりました。

お金があれば都会は楽しいですね。反面、物価は高いです。その分給料も高いと思いますが・・・。

少し文章が多くなっています。話の区切りが悪くて、ちょっとだけ量が多いです。

また二週間後に投稿します。よろしくお願いします。

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