第五十九話
宝箱の開封1
とうとうこの瞬間が来た。宝箱開封の儀は本当にワクワクしてしまう。新作のスイーツを見つけて食べる感動に近いかもしれない。ただ当たり外れは宝箱もスイーツも一緒なのだが。
装備品が出てくるのも楽しみだが、一番はスキルスクロールが入っているかどうか・・・。
スキルスクロールが宝箱からドロップする確率は0.1%未満。
今日は色んなことあったからここで本当に報われて欲しい。
「せーの」
鬼が出るのか蛇が出るのか。頼むからスキルスクロール来い。
開けた瞬間、中央にスキルスクロールが1つ入っている。
「よっしゃあ、来た来た」
ここで0.1%の壁を越えた。あと中に入っていたのがスキルスクロールの下にあった装飾品のピアス2個と指輪が1個。宝箱の内容としてかなり良いのではないだろうか。
隣を見ると魔女のアイシャは驚いた顔をしている。
「このスキルスクロール・・・」
その先を言おうとした瞬間に口を塞ぐ。
彼女は鑑定スキルを持っている。きっと鑑定スキルでこのスキルスクロールの内容がわかっているはずだ。
「頼む、錬金術来い」
結果は重力魔法でした。これじゃないのよ・・・0.1%の壁を越えても毎回欲しいものは出ない。人生こんなもんよ。期待してしまった分の疲労が一気に来てしまう。
「重力魔法はかなりレア度高いと思いますよ?魔法使い系の職業なら喉から手が出るほど欲しがりますし」
がっかりしている自分を見て、アイシャは不思議そうな顔をしている。
重力魔法は確かにレア度が高い。希少価値なら錬金術よりも上かもしれないが、やはりこれじゃない感。
「錬金術が欲しかった」
少し半べそ状態かもしれない。重力魔法を覚えただけでも破格かもしれないが無念感、残念感で一杯。
「う~ん、それなら錬金術のスキル私が教えますか?」
「はい??」
魔女のアイシャからとんでもない言葉が出てくる。
「命の恩人ですし、バレずにこそっとやればいいかな」
ここに救いの女神?魔女がいた。錬金術のスキルスクロールは獲得できなかったが、帰ったら錬金術のスキルを教えて貰えることになった。これで自分の中の目標が1つ達成される。
皆さんこんにちは。仕事の疲労感が強く、今日の午前中はゆっくりしてました。
現在ダイエットしておりまして、-5キロ落としました。理想体重まではあと4キロ落とさないと・・・。
北海道は誘惑が多い場所なので、10月の健康診断後は体重戻りそうです(笑)。
また2週間後に投稿予定です。よろしくお願いします。