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第五十五話

「寝起きだからまだ力加減が難しいわね・・・」

魔王を倒したとき、魔王の残骸(素材)と魔石は残った。

今回のソエルの攻撃は精霊の存在を完全に消滅させてしまっている。


「ソエルちゃんちょっとやり過ぎでは?」

明らかにオーバーキルをかましているが当の本人は全く気にしていない。


「良いのよ。同族でも礼儀もなく話もできないなら虫以下の存在なのだから。」

元々精霊界で存在自身を否定されている過去がある。

敵と味方の区別をはっきする子だったのだが、やり過ぎは後々何かの禍根を残すこともある。後で少し釘を刺す程度に話をしておこう。


「さて、残りの精霊二人をどうするかしら?」

捕縛されている精霊に戦意はないように見える。


「完全に敵意も無くなっていますね。リーダー格の精霊に無理矢理連れて来られた感じなんでしょうか?」

魔眼を持っている魔女の分析はありがたい。捕縛された精霊の今の現状は判決を待っている虜囚にしか見えない。


「ソエルどうしたい?」

一番の当事者の意見は聞きたい。一応メッセンジャーは残したいんだが。


「私の大事な人に攻撃を使用した時点でギルティなんだけど。敵意がないならスノウに任せるわよ。」

正直精霊王の考えがどうなのか確認したい点はある。本当に連れ戻しを考えているのであれば場合によっては全面戦争もある。

敵意のない精霊をいま処分しても後味悪いし、二人とも精霊界に戻すか。


「今回は見逃すが、次に敵対したときは容赦しない。あと精霊王に今度龍の子として挨拶に行くから。感謝のお礼参りじゃないからな」

捕縛している精霊に殺気混じりの口調で話す。

精霊の一人は殺気に当てられて意識を失った。もう一人は震えて完全に動けない状態。

ここまでやれば次の襲撃はないだろう。

残り1カ所しか残っていないゆがみの中へ、魔力念糸で簀巻きにして放り込んで閉じてやった。


「さすがに色々ありすぎて疲れた。早く帰ってゆっくりしたい」

ストーンアントの簡単な一斉駆除のクエストがここまでこじれるクエストになると思わなかった。しばらくクエストはごちそうさまですよ。

無事に終わっても何故かモジモジしているソエルちゃんを見るのが愛らしい。

甘えたいのに甘えるのが恥ずかしい感じなのかな?


「ソエル、おいで」

両手を出すと正面から抱きついてくる。

Bossエリアの前くらいまではフードの中にいたのんびりした可愛らしい精霊だったのに。完全な人型の精霊になってしまって、こっちもドキドキですよ。


皆さんこんにちは。北海道は夏らしく?温度の高い日が続いています。

蝦夷梅雨と呼ばれるように最近は蒸し暑い北海道になってしまいました。

電気代も高いのでエアコンはセーブしていますが、限界がきたらつけます。

また2週間後に投稿予定ですが、私用の関係で前後するかもしれません。よろしくお願いします。

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