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第四十九話

「先に少し潰してきますね。」

そう言うと魔女自身と自分にバフをかけて、ゆがみの出現部分を槍で攻撃していく。

ゆがみから精霊?が出現するはずなのだが、出現する前に先に出口を潰してしまうため精霊が全く出てこない。自分は相方の精霊をお姫さま抱っこして突っ立っているだけの存在になってしまう。

アイシャ=ポンコツのイメージがついてしまっていたが、魔王と対面できる非常に優秀な魔女だった。

やることがなく空間内でただ突っ立っているだけになってしまっているため、空間収納から椅子とテーブルを出してお茶会の準備をする。

わかっていたことだが、お姫さま抱っこをした相方の精霊は離れない(離れる気も無い)。椅子に座っても全く離れる気配がないため(抱っこ病が再発)このまま準備をすすめる。

美人になってしまった相方の精霊をまともに見るとこっちが恥ずかしくなるため、意識しないようテキパキと準備をする。

Bossエリア前で出した南部の紅茶ではなく今回は珈琲を用意する。さすがにいまから珈琲豆の焙煎をこの中でやるつもりはないため、缶の中に詰めていた粉の珈琲で我慢。

ダンジョンには似つかわしくない芳醇な珈琲の香りが充満する。少し小腹が減っているためダンジョンに行く前に屋台で買った軽食を並べる。あとは食後のデザートとして限定品のチョコレートを置いて準備完了。


「何か珈琲の良い匂いがする。こっちは終わりましたよって、何で椅子とテーブルが置いてあるんですか?」

顔を見ると人に戦わせておいて珈琲の準備していたんですか?と言いたそうな感じもあるため、アイシャが優秀すぎて出る幕がなかったと褒め殺してヨイショしておく。

魔女の顔をみるとまんざらでも無い感じ・・・うん、この子はチョロすぎる。

相方の精霊はコードの解除で集中しているため、軽食を一口大に切って阿吽の呼吸で食べさせる。

対面に座った魔女は小動物のようにモグモグ→うるうる→モグモグ→うるうるを繰り返している。


「屋台の味付けだから少し濃いかもしれないけど、お腹の満足度はきっと高いはずだから」

そう言って魔力念糸を使って器用に自分の口にも軽食を運ぶ。


「ダンジョンの中で椅子とテーブルで食べていることも不思議なんですが、生きてて本当に良かった。」

うるうるしながらアイシャは安堵の溜息をしている。

ダンジョンはハイリスク・ハイリターン。勝っても負けても逃げてでも、生きて戻れなければ意味がない。そう考えると魔王と戦って生き残れたことは本当に運が良かった。

空間の外側に再度ゆがみが出現するが、魔力念糸でダガーを飛ばして出口を潰していく。さっき魔女がやっていたことなのできっとこれで大丈夫のはず。

少し遠くでゆがみが発生しそうな感じもある。

「レギオン」

そう言って4体の全身鎧の部隊を出す。遠くで発生しているゆがみに突撃させて再度出口を潰していく。


皆さんこんにちは。3月に入ってから温度変化や気候変化についていけてません。

アレルギー性鼻炎&メニエール病のWパンチにやられています。体調不良ですが、仕事も休めず何とか耐えている状態です。皆さんも健康第一でお過ごしください。

また2週間後に投稿予定です。小説投稿が継続できるように頑張ります。

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