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第49話 神の作戦

「具体的にはどうやって首を獲る?」


時間はあまりないが、情報共有は大事だ。

失敗すれば自分達の死に繋がる。

あと神がどんな提案をしてくるのか興味がある。

空間収納の中にある食べれる物を口の中に詰め込む。

パン、干し肉、水の代わりにポーションと状態回復薬……さっきの出血とダメージを少しでも軽減したい。

マナキャンディの残り2個を噛み砕き、飲み込む。


『私の力で範囲内の時を止める』


時を止める?

そんなの反則だ。

神特有の力なのかもしれないが、まともに戦って勝てるはずがない。


「無敵すぎるでしょ?」


時間を止められたら、誰も抵抗できない。

気が付いたら死んでいることもあり得る。

神に敵う存在は、この世にいないということになるのだから。


『いまの状態では短時間しか使えない。それに魔王を攻撃できるほどのエネルギーは、私には残っていない』


一瞬考えていた。

神の力で魔王を倒して貰った方が早いのでは。

他力本願になるが全員が助かる確率が一番高いと。

神の力は奇跡と言われる。

何を行うにも大量のエネルギーを使う可能性がある。


「わかった。時間はどの位止めることができる?」


『時を止める範囲によるが……20秒程度と考えて欲しい』


20秒以内に首を獲ればこちらの勝ち。

あとは首を獲る方法。

自分には蟻の魔王を傷つける方法がない。

魔力の鎖が制御出来ていない今、使える武器は白銀のダガー。

短剣の初級スキルでどこまで傷を付けることができるのか?


『スノウはドールマスター、魔力念糸で首をねじ切る方法でいく』


魔力念糸で拘束して、首をねじ切る。それが勝ち筋。


『時を止めた生命に直接触れたら解除される。もし失敗したらこの世界は終わる』


自分の体内には虹色の魔石(神の魔石)が存在する。

この蟻の魔王に喰われたら(吸収されたら)……確かに考えたくない。


「確認だが、魔力念糸で触るのは大丈夫なんだな?」


『魔力念糸は問題ない。スノウが直接触れなければ解除はされない』


魔王と戦っている二人の姿は美しい。

ただ二人の表情を見るとそろそろ限界だろう。

覚悟を決めるしかない。


「神さま、はじめようか」


『魔王に近付いたら発動させる。近付くとあの透明な毒を吸ってしまう。気をつけて』


早く終わらせて甘いスイーツと深煎りの珈琲が飲みたい。

またお茶会をしてゆっくりとした時間で癒やされたい。

自分にはまだやるべきことが残っている。

ここで死ぬわけにはいかない。

あの邪魔な蟻の駆除をしよう。


49話です。

皆さんこんにちは。連休の最終日です。

海の日ですが、海には行きません。ドの名前がつくディスカウントストアに行ってました。

物が豊富で楽しいのですが……眼が疲れます。食品コーナー、特に肉が安いですね。

小説はワクワク、ドキドキ、次はどうするのか?と楽しんで頂ける内容を目指しています。

次回は水曜日の予定となります。よろしくお願いします。

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