第四十四話
後日ソエルちゃんに聞いた話だと異常なハイテンション(かなりヒャッハーな状態)で解体していたらしく、途中見てられなかったらしいです・・・。
神さまに解体した魔石を渡すと相方の精霊の周りには自分では全く理解できない言語体系の立体魔方陣が形成されている。
これが進化コードの継承?というやつなんだろう。外から見ていると呪いの解呪の雰囲気に近い感じがしている。
さて自分もそろそろ真面目に魔力の壁を作りたいのだが、なかなか上手くいかない。
「う~ん、どうしようか」
魔力念糸でよく索敵をしているがこれは魔力を外に向けている。誰かが邪魔しないように中に入らせないようにする・・・魔王と戦った時の魔力の繭のイメージか。
魔力の繭の塊を徐々に広くしていく感じで、相方の精霊と倒れている魔女っ子も同じ魔力の繭の中に入れる。
魔力の繭の中では精霊と魔女の息づかいがはっきりとわかる。
「そろそろ起きてるよね?ずっと狸寝って辛くない?」
明らかに寝たふりをしている魔女っ子に話しかける。
「すっすいませんでした。起きるタイミングがわからなくて」
起き上がると同時に謝罪の土下座姿勢を取る魔女はきっと育ちが良いのだろう。
「土下座は本当にいらないから、早く起きて起きて」
ソエルちゃんがこの場面を見たらきっといじるだろう。女の子に土下座させて本当に何をさせたいのかしら?とか言われそうな感じがする。
立ち上がった魔女っ子はだいたい同じくらいの年齢くらいか?連戦のせいもあるが自分と同じように姿はもうボロボロ。
そして胸元を見てしまい即時ダメージを受けてしまう。
「グフっ」
戦いのせいで魔女っ子は気付いていないが、左の胸元がモロ見えなのだ。
「いきなり鼻血だしていますが?どうかしました?」
このまま近寄られるとこの子は痴女扱いにならないか?空間収納から着替え用のパーカーを出して渡す。
「見えてるから、隠した方が良いと思う」
自分が顔を背けたことで魔女っ子は自分がどういう状態なのか把握したようだ。
「wwwwwwww」
顔を真っ赤にして何の言語かわからない悲鳴をあげる。眼福ダメージ・・・ありがとうございましたと心で感謝しておこう。
「見ましたよね?」
この純情そうなタイプは、見ました→見たら責任を取ってくださいのコンボが来る可能性がある。
はっきり言うが胸を見ただけで責任を取る男は世の中にはまずいない。
そういえばエリクサー飲ませた時は・・・うん、その記憶は忘れよう。きっと人命救助だからノーカンのはずだ。
皆さんこんにちは。週末ですが体調に気をつけられて過ごされているでしょうか?
年末にPS5を買ってしまい、モンハンワールド・アイスボーンに時間を溶かしている日々です。
2月後半に発売予定のワイルズ・・・かなり期待しております。
小説は真面目に書いていますので、また2週間後に投稿予定です。
楽しみにして頂けるようにまた書いていきます。よろしくお願いします。