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第四十話

『その柄に魔力を込めて、そのまま切り落として』

残り時間もなく打開策がないため、神の指示以外に選択肢はなかった。

魔力を込めると刃がない柄に瞬時に刃が形成される。ダガーナイフ程度の刃の長さだが魔力の純度?圧縮度が異常な魔力の刃物が手に存在している。


「うおおおおお」

全力で振り下ろした手の感触には違和感しかなかった。自分が持っていた切断系の武器の感触と明らかに違っており、刃が弾かれない。

ただ何かに触れた感触は確実にあった。


「きゃあ」

気が付くとソエルちゃんの胸にダイブしている。振り下ろした勢いで前のめりに転んでぶつかってしまったようだ。


「魔王の首は??」

魔力念糸で地面に固定した魔王の体には首はない。魔力の刃で切った首がねじ切る力も加わって空中に飛ばされている。


『残り3秒!!』

首を飛ばしたが目の前にいるのは魔王だ。再生能力で首を繋げるかもしれない。


「このまま魔石を引き抜く」

魔王の胸部を切り裂いて外骨格を剥がす。剥き出しになった金色の大きな魔石が目の前に現れる。その瞬間、空間が解除されまた時が刻み始める。


「ソエルは首を」

柄を離して両手で金色の魔石を引き抜き始める。足も使って魔王の体から魔石を引き離そうとするが抜けそうで抜けない。

固定していた魔王の四肢が暴れ出す。虫は脳のような神経系が分散していることが多いため、頭部(首)が無くても四肢が動き出す可能性がある。

魔王は魔石を獲られまいと、魔力念糸で固定された状態でも振り払おうとする。

固定がほとんど意味を成さないのであれば、地面の固定をやめて魔力念糸で自分の体を繭のように防御を固める。

上手くいけば・・・。頭部がないこの状態なら、魔石を獲ろうとする異物を全力で排除しようと引き離すだろう。

そして呆気ない幕切れ起きた。予想通り頭部のない虫の魔王は四肢で魔力念糸の繭の塊を引き離した。引き離された繭の中の自分の両手には魔王の魔石がある。

虫の魔王は自分の力で魔石を引き抜く形で結末を迎えた。


皆さんこんにちは。小説はやっとBossを倒したとこで終わってます。

全体の構想から見ると、現時点で1割くらいの内容です。終わる気配のない小説ですいません。

皆さん体調管理気をつけてください。北海道は雪の匂いがしています。

次回の投稿は11月30日予定ですが、諸事情にて自宅にいないため変則的な投稿になると思います。

今後もよろしくお願いします。

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