第三話
ある男性冒険者のインタビュー
「ドールマスター?ゴーレムとか囮の人形を使役するやつか?本体が弱すぎて全く役に立たねえよ。魔力はすぐに尽きるし、パーティ組むやつの気が知れねえよ」
ある女性冒険者のインタビュー
「う~ん、一緒に居て何の役にたつの?荷物運び?壁役?特にパーティにいなくてもいいかな」
引退した冒険者のインタビュー
「ドールマスターと昔組んだことがあるが、前衛でも後衛でもないから邪魔だったな。戦闘で役立つスキルもないし、悪いことは言わねえ。神からこの職業を貰ったやつは不運を嘆きな。冒険者には向いてねえ職業だ」
職業:ドールマスター
冒険者ギルドなりたい職業ランキング:圏外。
パーティに組みたい職業ランキング:圏外。
人気スキルランキング:圏外。
冒険者の職業の中ではダントツで不人気No.1(スーパー不遇職)。
パーティに組みたいと思われないよくわからない職業として冒険者の中では認識されている。
職業は教会や神殿の神官に鑑定して貰い、自分に合った職業を選ぶことができる。奴隷の身分では職業選択はできないが、一般人であれば10~15歳前後には職業鑑定することが多い。鑑定ではだいたい2種類くらいの職業が出現すると言われている。職業を極めると上位職にランクアップし、マスタークラスと言われる職業になることができる。例えば、剣士がランクアップすることで剣聖になる。
ドールマスターに目覚めたのは3歳くらいだったと思う。2つ上の義姉と戦いごっこ中、馬乗り状態で何もできない自分にぬいぐるみが突撃して助けてくれた。その後、魔力切れで意識消失。ベッドで目覚めた時は、やり過ぎだとこっぴどく義母に怒られて泣きっ面のぐしゃぐしゃの顔で義姉に謝られたのを覚えている。
義母である雷龍王から言われたことは、ドールマスターは実は最強クラスの職業。ただ神に嫌われた職業だから最初は特に苦労すること。魔力関係のスキルを常に鍛えること。錬金術のスキルを必ず覚えること(このスキルがないと本当のドールマスターになれないと)。
それから15年間、毎日魔力切れを強制的に起こし魔力量と魔力関係のスキルは常に鍛えてきた。冒険者養成所に在籍している理由は錬金術のスキルを獲得するためだが、いまだに錬金術のスキルは獲得できていない。錬金術のスキルを持っている冒険者(講師)が養成所にまず来ないのだ。国で管理されるスキルのため秘匿されている可能性が高い。
冒険者養成所で獲得できなければ、あとはスキルスクロールを手に入れるしかない・・・ダンジョンの宝箱からドロップする確率は0.1%未満、ボスドロップを狙っても1%以下に近いくらいとされている。半年間ソロでダンジョンに潜っていたが、いまだにスキルスクロールには出会えていない。なかば諦めに近いのだが・・・。
皆さんこんばんは。本日北海道は30℃超え・・・正直暑いです。体調管理は大丈夫でしょうか?
アイスは好きなんですが、食べるとお腹が緩くなりトイレと仲良くなります(乳製品アレルギー)。でも好きな物はやめれません(笑)。
やっと少しずつ話が進んできました。次回でやっとダンジョンに行く?と思います。
たぶん行くはず・・・。7月後半が私用により投稿できません。
来週投稿できるように頑張ります。宜しくお願いします。