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第三十三話

とある鍛冶屋の回想2


エアリアルの武器に取りかかってから数日もしないうちに、白翼族の幹部であるナンバーズの入れ替えがあったと話を聞いた。天空の孤島に軟禁されているが、武器や防具の修理依頼に来る白翼族から世間話程度に話が聞ける。

最大20人の幹部からなるナンバーズだが今回はかなり特殊なケースの入れ替えだったようで、白翼族の幹部候補がある幹部をボコボコにしたらしい。

ボコボコにした理由が他の種族の人権をないがしろにし、神の使いにふさわしくない行動を取ったとして決闘をしたらしい。幹部が負けるはずがないと高をくくっていたようだが、結果は惨敗。止めに入った他の幹部2人も同じくボコられたようで、大騒ぎだったようだ。

その幹部候補は一時拘束されたようだが、戦闘力の高さと高潔で模範的な行動を取っていたとしておとがめなし。3人の幹部を倒せるくらいの戦闘力を持つ白翼族ならナンバーズでも一桁に近い番号が与えられるだろうと。

正直ここで軟禁されている多種族の身としては変わった白翼族がいるんだなと思っていたが、何故かエアリアルの顔が浮かぶ。

「いやいや・・・まさかな」


そして一ヶ月が経つ頃にはひょっこりと自由奔放なあの白翼族がやってきた。

ただ見た目が少し変わっている。肩掛けのマント(ペリース)を身につけているのだ。

ペリースにはX(10)の数字が入っている。エアリアルは幹部になっていた。

「まさか、一ヶ月前くらいに幹部をボコボコにした白翼族はお前さんかい??」

「あはは・・・ここまで話が流れているのね」


あまり詳しい話をするつもりはないようだが、他の天空の孤島にも多種族がいてここよりも扱いが酷いようだ。ボコボコにしてすっきりしたら気が付いたら幹部になってたくらいの感想だ。

「頼んでいた例の物はできているの?」

「取りに来るの忘れていたと思っていたぜ」


見た目は白翼族が使っている標準タイプの剣だが、今までのナンバーズ武器で最高傑作と言って良い代物。使い手に応え変化成長する剣。銘はアンサラー。本体は剣身(刀身)ではなく持ち手部分の柄がポイント。

剣身(刀身)が折れても柄が生きていれば再生可能というわけだ。使い手によってどんな剣になるのか・・・作った本人ですらどうなるのか予測不明な剣。成長し続けていけば最終的には神を斬れる剣になる可能性はある。

もちろん契約者の制限を付けているため本人じゃないとただの標準タイプの剣でしかない。鑑定されても標準タイプの剣になるようにおまけ付き。

「本当にありがとう・・・これであいつの化けの顔を剥がせるかも」

「あいつ?」


「ごめん、独り言だった。今度ここの環境改善について進言するから楽しみにしていてね」

「本当か?美味い酒が飲める環境だと仕事がもっとはかどるんだが」

彼女の一瞬思い詰めた顔があの時はたまたまだと信じたかった。


皆さんこんにちは。何とか投稿に間に合いました。

先週より仕事関係での精神的なストレスでやられておりまして・・・

色んな方に励まして頂き、何とか持ちこたえています。本当に温かい言葉ありがとうございました。

訂正になりますが、次回から本編に戻る予定でしたが・・・戻れません。

また2週間後に投稿しますのでよろしくお願いします。

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