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第三十一話

ソエルの視点


魔王と交戦中のソエルは焦っていた。吸収のスキルによって全身が黒いトゲに覆われている魔王。ソエルとの戦闘で徐々に強くなってきている。

産まれたばかりの時は全身金色でアダマンタイト系の耐久性が異常に高い、ただそれだけの存在だった。本能的な行動しかできず、戦闘技術もなく駆け引きもない金色の人型の魔王。その存在が闇魔法を吸収し変質してしまった。成長というべきか進化というべきか。

あまりにも恵まれている・・・正直ずるいと思ってしまう。戦闘時間で言えば1時間も経っていない。この変貌は何なのか?

 自分の魔力が仇になるとは思わなかった。姿は違うが鏡に映ったもう一人の自分と戦っていると錯覚をしてしまう。

大人と子ども(少年)くらいの戦闘技術の差が、異常な成長スピードで青年へ、大人になっていると肌で感じてしまう。

短期決戦で仕留めないとこの魔王は止められなくなる。横目で倒れている愛おしい人を見るがまだ動く気配がない。その一瞬をつかれてしまう。

近距離で黒いトゲを放出されるとは思わなかった・・・致命傷にはならなかったはずだが予想外な攻撃に対応が遅れてしまった。


「本当に相性が悪いわね・・・」

少し距離を取って見ると、人型から虫型に変化している。知性を無くして本能に依存する魔王になってしまったか。


「一人ではやっぱり厳しいか」

もう一度愛おしい人を見ると、隣りにいたはずのあの魔女がいない。どこにいったの?


「グギャアアアアアア」

魔王のお腹から古槍が突き刺さっている。そうあの魔女が後ろから一撃を入れたのだ。

あの戦闘中に気づかれずに一撃を入れるのは無理だろう。隠密系のスキルで一撃を入れたと考えられる。


「スノウは大丈夫なの?」

古槍を抜きたい魔王に追加で近距離から魔法攻撃を仕掛けるあたりは、この魔女の戦闘センスは高いのかもしれない。


「生命の危機はありません。魔力もある程度は渡したんですが、意識がまだ。」

正面と後ろから魔王に攻撃をしかけて、ヘイトが向けば逆からの攻撃で1対2の有利な状況を作ることが出来ている。


「意識がないというか、魂がここにあらずというか。」

「とりあえずは大丈夫なのね?吸収のスキルである程度すると耐性を持つから短期で倒さないと」

精霊と魔女の共闘が始まった。


皆さんこんにちは。全国的に不安定な天気・気温で体調が崩しやすい季節です。

お体にお気をつけください。次回の2週間後の投稿ですが、私用により投稿が出来ない可能性があります。

7月26日(金)に投稿を早めたいと思っています。

今後ですが投稿期間を短くすることを考えています。投稿して1年経っても全然進んでいないとツッコミが来そうな気配が・・・。またよろしくお願いします。

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