第24話 ドールマスター
ある男性冒険者のインタビュー
「ドールマスター?ゴーレムとか囮の人形を使役するやつか?本体が弱すぎて全く役に立たねえよ。魔力はすぐに尽きるし、パーティ組むやつの気が知れねえよ」
ある女性冒険者のインタビュー
「う~ん、一緒に居て何の役にたつの?荷物運び?壁役?特にパーティにいなくてもいいかな」
引退した冒険者のインタビュー
「ドールマスターと昔組んだことがあるが、前衛でも後衛でもないから邪魔だったな。戦闘で役立つスキルもないし、悪いことは言わねえ。神からこの職業を貰ったやつは不運を嘆きな。冒険者には向いてねえ」
職業:ドールマスター
なりたい職業ランキング:圏外。
パーティに組みたい職業ランキング:圏外。
人気スキルランキング:圏外。
冒険者の職業の中では、ぶっちぎりで不人気No.1(スーパー不遇職)。
一緒にパーティを組みたいと思われない、役割のわからない職業として冒険者の中では認識されている。
職業は教会や神殿で鑑定して貰い、自分に合った職業を選ぶことが可能である。
奴隷の身分では職業の選択はできないが、一般人であれば10~15歳前後で職業鑑定することが多い。
鑑定ではだいたい2種類くらいの職業が出現すると言われている。
職業を極めると上位職にランクアップし、マスタークラスと言われる職業になることができる。
例えば、剣士がランクアップすることで剣聖になる。
ドールマスターに目覚めたのは3歳くらいだったと思う。
2つ上の義姉と戦いごっこ中、馬乗り状態で何もできない自分を守るためにぬいぐるみが突撃して助けてくれた。
その後、魔力切れで意識消失。
ベッドで目覚めた時は、やり過ぎだとこっぴどく義母に怒られて泣きっ面のぐしゃぐしゃの顔で義姉に謝られたのを覚えている。
義母である雷龍王から言われたことは、ドールマスターは最強クラスの職業。
ただ神に嫌われた職業だから最初は特に苦労する。
魔力関係のスキルを常に鍛えること。
錬金術のスキルを必ず覚えること(このスキルがないと本当のドールマスターになれない)。
それから15年以上、毎日魔力切れを強制的に起こし魔力量と魔力関係のスキルは常に鍛えてきた。
冒険者ギルドのスキル講習会に参加しているが、いまだに錬金術のスキルは獲得できていない。
錬金術のスキルを持っている冒険者(講師)がまず来ないのだ。
国レベルで管理されるスキルのため秘匿されている可能性もある。
冒険者ギルドの講習会で獲得できなければ、あとはスキルスクロールを手に入れるしかない。
ダンジョンの宝箱からドロップする確率は0.1%未満。ボスドロップを狙っても1%以下に近いくらいとされている。
そのため、いまだに錬金術のスキルスクロールには出会えていない。
なかば諦めに近いのだが……。
第24話です。
皆さんこんばんは。今日は不定期投稿になります。
平日はなかなかリライトする時間が足りなくて、土日がチャンスです。
明日も投稿予定です。楽しみにして頂けるように頑張ります。




