↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/113

第105話 武器と防具

「せっかく貴重なアダマンタイトだから武器でしょ!」


「お前の目は節穴か!この鎧を見ろ、戦うには防具が必要だろう!」


鍛冶師はこだわりがないとダメだと思っている。

この点、二人は一流だ。

だが、二人の言ってることは正反対。

武器と防具。

素材が貴重なため、この選択は間違えられない。


「お前はどっちにするんだ!!」


ドルガンとリッカに詰め寄られる。


そうなるよな。

白銀のミノタウロスでも同じような感じだった。

前回よりも二人の熱と圧が強い。

武器と防具……正直どちらも捨てがたい。


「アダマンタイトの素材は鎧に。一部の素材で鎖の先端を作って欲しい。」


妥協案だと思うが、この選択が一番良いと思う。

ドルガンもリッカも頷く。


「あと、ミスリルと腐食の毒の合金でメイスを作って貰えるか?」


自分には初級のスキルしか無い。

剣や槍を作っても、結局は宝の持ち腐れになってしまう。

その点、打撃はシンプルだ。

腐食の毒を持った打撃武器。

ロマンがある。


「お兄さん、実は性格悪いでしょ」


リッカが自分の意図に気付く。


「俺が鎧を作る。リッカは武器でいいな」


リッカは頷き、中の鍛冶場に入っていった。


「お前さん、魔力はいまどのくらい纏えるんだ?」


オブシディアンの鎧は特注品。

内部をミスリルで覆い、魔力念糸で自分の手足の如く動かしている。

ドールマスターは人形使いだが、人形だけを操るわけではない。

ドルガンの前で、全身に魔力を纏う。


「これは凄いな、前とは別人になってやがる。設計からやり直しだ」


「リッカ、採寸しとけ。俺はこのまま素材をバラしとく」


完全装備で出てきたリッカの顔は、非常に不満そうだ。

蟻の魔王を自分の手で解体したかったのだろう。


「ちぇっ、バラすのも楽しいのに」


リッカをなだめて、採寸して貰う。

後で、冒険者ギルドに保管してある皇帝クラスのクイーンアントをこっちに運ばせるように伝える。


「お兄さん、皇帝クラスのクイーンアントは私が優先して使っていい?」


アダマンタイトの素材を親方に奪われたのが少し悔しかったようだ。

リッカに使わせることを許可する。


「やったぁ、お兄さんといると退屈しないね」


リッカの目がキラキラしている。

何かの素材を見るような目だ。

俺は素材ではないぞ。


装備の作製期間は、だいたい一週間くらいはかかるようだ。

しばらく冒険者稼業はお休み。

さて、この後どうするか。

皇帝クラスのクイーンアントの運搬手続きもあるため、一度冒険者ギルドに寄っていく必要がある。

色々と問題が起こりそうだが……冒険者ギルドに足を向ける。


105話です。

毎回モンスターの素材は武器と防具で、どうしようか悩みます。

主人公は普通の冒険者ではありません。ドールマスター。

本来のドールマスターと違う異質な戦い方をしています。

これからも楽しみにしてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。