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第九話

小さな精霊ソエル


5歳くらいの時に雷龍王である義母に連れて行かれたのが精霊界であった。人間界と違って全体的に魔力でふわふわしている世界。義母は精霊王に自分の顔を見せること、また近い将来に有望な精霊と契約させるための顔合わせとして連れて行ったんだと思う。そこで出会ったのがソエルだった。

初級精霊は子どもの手の中に収まるくらいのふわふわしたもの。握れば潰れてしまうくらいのかよわき存在。生まれてきた精霊は属性ごとに上位精霊に保護され、魔石を糧に成長していく。上級精霊になるまでには何十年~何百年もかかることがあるらしい。現精霊王は200年以上の年月をかけて上級精霊から進化したと聞いている。

ソエルは2属性の混合精霊。光と闇の属性を持つ。かなりレアな精霊だが、問題は光の上位精霊、闇の上位精霊のどちらからも相手にされず保護を受けることができなかった。仲間外れにされていた独りぼっちの初級精霊だった。

精霊王は保護を受けられないことに気づいていても、ソエルを特別扱いすることができなかった。魔石を糧にできない精霊は自然に帰っていく・・・それは死を意味する。独りだけ精霊の輪に入れず、どこにも行く場所がなくたださまよい死を待つだけの存在だった。

 自分と同じ状況、シンパシーを感じていたんだと思う。雷龍王の子として育てられているが、義姉と違い実の子ではない。人と違う声が聞こえることもある。純粋な人族ではないことは幼い頃から感じていた。あきらかに弱々しく自然に帰るだけの初級精霊に声をかける。


 「一緒にいこう」

これがソエルとの初めての出会いであった。


「かあさま、この子を連れて帰ります。この子は自分と同じ感じがします」

この言葉を聞いた義母の呆気にとられた顔はいまだに忘れられない。


「好きにしなさい、ただあなたが生きている限り全てに責任を持つ覚悟で連れて帰りなさい」

そうして精霊界から連れて帰ってきた。


その後、宝物庫に保管してあったA級以上の魔石を糧に2属性の初級精霊はありえない異常な成長速度で育っていく。宝物庫に保管してある=余ってあると勘違いして、A級以上の魔石を与え続けた初級精霊は人型(性別:女性)として成長していった。


おはようございます。朝の散歩も終わって、珈琲を飲みながら小説を書いてます。

20代の頃に比べると年齢面での体の衰えを感じます(笑)。20代のベスト体重に比べて一時20kg以上増えたこともあります。

あと4kgで元に戻れますが、食べ物・お酒・おやつ等誘惑が多い季節です。

皆様も寒暖差に注意してください。

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