じいちゃんの遺した宝 inエルフの村
それから、俺&三琴、エルフの村人達は村長の家に招かれ、長テーブルの席につき、リフィーナさん(レフィーナさん・ロフィーニくんの母)にご馳走やお酒を振る舞われた。
「零さんのお孫さん、一さんと三琴さんがロフィーニを救って下さり、この村に来て下さるなんて、今日はなんて素晴らしい日なんでしょうか! 皆さん、今日はおかわり自由ですから、じゃんじゃん食べて飲んで下さいね〜」
「イイネ! ラフィ! フトッパラ!」
「ハジメサン、ミコトサン、シュクフクアレー!!」
村長の言葉に、年配の村人達は湧き……。
「「「ロフィーニ。∞%Ψ◯$※※? アーン♡」」」
「モグモグ……。ルラ、ルリ、ルル//」
ロフィーニくん(見た目10才程)は、顔がそっくりの女の子三人(見た目15才程)に囲まれ、食べ物をアーンされ、オネショタ的なハーレムを形成していた。
「ロフィーニくん、モテモテだなぁ」
弐乃には婚約破棄され、婚活は失敗続き(&レフィーナさんへのプロポーズ保留され中)の俺は、思わず羨ましげに見てしまうと、三琴が明るい笑い声を立てた。
「ハハッ。本当だ! エルフの皆さん、皆容姿が良くて眼福〜♡ んむんむ……。このシチューも美味しいし、エルフ村最高〜!」
「ああ。このパンもパリッとして美味しいな」
エルフの村で栽培した小麦や野菜、豆、パギューという家畜(ヤギや羊に似ているらしい)の乳、森で取ったキノコなどを使ったという、キノコシチューや、パンなどをご馳走になり、三琴も俺も自然と頬が緩んでいた。
「ふふっ。お口に合ったのならよかったデス。一さん、三琴さん、ワインのおかわりはいかがデスカ?」
そこへ、ドレスアップしたレフィーナさんがワインのボトルを持って現れ、その美しさに俺達は目を瞠った。
「レフィーナさん……!//」
「わぁっ! レフィーナさん、素敵♡」
さっき着ていた村の民族衣装もとても似合っていたが、オフショルダーに、タイトスカート部分に深くスリットの入ったシックなワンピースは、レフィーナさんの魅力をより引き出し大人っぽい雰囲気を醸していた。
「じゃ、じゃあ、もう一杯お願いします」
「私もお願いしま〜す!」
「はい。おつぎしますね?」
彼女は、笑顔で俺と三琴の木製のカップに深みのある琥珀色のお酒を注いでいった。
瞬間、ふわっと芳醇なワインの香りと、彼女の甘い髪の香りが同時に漂う。
「あ、ありがとうございます。いや、このワイン味わい深くて美味しいですね」
「うんうん。シチューにも合うし、濃厚だけど、マイルドで飲みやすいよね」
彼女の鎖骨のラインや細い肩、ふっくらした胸元、スリットから覗いた太ももは艶めかしく、正視出来ないままワインを感想を述べると、三琴も頷きながら絶賛した。
「ふふっ。このワインは零さんもお好きだったんですよ」
「「そうだった(ですね/んだ)!」」
じいちゃんの趣向を教えられ、俺と三琴が感心していると、レフィーナさんはにっこりと笑顔になった。
「ええ。宴会がある時は今、一さんが座っている席で気持ちいいぐらいの飲みっぷりを見せてくれましたよ。ねぇ、お父さん」
話を振られ、俺の隣のレフィーナさんの父・ラフィーニさんが相好を崩して何度も頷いた。
「ああ。彼がいると場が明るくなって宴会も盛り上がったものだ。
一さん、三琴さん、零さんが使っていた家も残してありますから、よかったら後で覗いて見て下さい。零さんの作ったエルフ向けの日本語の教材も沢山ありますよ?」
「わ〜! ぜひぜひ! めっさ興味ある〜!!」
「へぇ〜! じぃちゃんの住んでいた家をとっておいて下さってるんですね?」
語学堪能な三琴は目を輝かせ、俺は目を丸くした。
レフィーナさんの話によると、じぃちゃんがエルフの暮らしに興味を持ち、この村にやって来たのは、35才。
それからもう半世紀以上も経っているのに、住んでいた家までとっておいてくれるなんて、じぃちゃん、エルフの人達にどんだけ好かれてるんだ?!
「ええ。当然の事です。零さんは、私達に異世界から持って来た沢山の宝を私達に残してくれました。そして、一番の宝は……」
ギュウウ✕3
「「「ロフィーニ。∞♂→□∇%♡」」」
「ルラ、ルリ、ルル……//」
ラフィーニさんは、少し離れた席でロフィーニくんが三人の女の子に抱きつかれているのを微笑ましく見遣り……、そして告げた。
「あの三つ子ルラフルナ、ルリフルナ、ルルフルナです。あの子達は実は零さんの落とし胤なんです」
「「ぶぼーーっっ!!」」
俺と三琴は、同時に飲んでいたワインを吹き出してしまった。
✽あとがき✽
読んで下さり、ブックマーク下さり本当にありがとうございます!
衝撃の事実が判明しましたが、レフィーナさんと一の関係は……?
今後ともどうかよろしくお願いしますm(_ _)m




