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なかなか結婚出来ない農家の俺(30)、婚活の為、パパッと魔王倒してエルフの嫁さん田舎に連れて帰ります!  作者: 東音


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3/7

じいちゃんの遺した宝 in実家の庭

 庭の縁側付近の土地が光り輝いているという、通常あり得ない現象に俺と三琴は呆気に取られていたが……。


「ね! お兄、この光ってもしかしてじいちゃんがここに宝を埋めたっていう目印じゃない?」

「えっ? 宝だって!?」


 三琴はこちらを振り返り言われた言葉に俺は目を剥いた。


「うん! ホラ、じいちゃん、小さい頃によく私達に宝探しゲームやってくれたじゃん!」


「ああ〜。俺、三琴、弍乃に地図を渡して、ミッション出してたアレかぁ……!」


 俺は昔を懐かしく思い出ながら、頷いた。

 じいちゃんが宝として隠したものは、言語学者の彼が若い頃世界中を旅した時に持って帰って来たお土産〜奇抜な顔のお面、魚の形に針がついた謎の道具、植物の標本など、役にも立たずお金にはならなそうなものばかりだったが、家中探し回ってやっと見つけた時には三人で跳ね回って喜んだものだった。


「これはその大掛かりな奴で、設定された月日になったら、ここが光る仕組みになってたとかさ!」


「確かにじいちゃんならあり得るかもな!」


 三琴に興奮ぎみにそう言われ同意すると、納屋からスコップやら三角ホー(鍬)やら取って来て、俺達は光る土地を掘ってみる事にした。


 サクッ。サクッ。ドサドサッ!

「ふふっ。どんな宝が埋まってるかなぁって、兄ぃ?」

 ガガガガッ! ドザザザザッ!

「ふおおおぉ……!」


 遮二無二掘り進め、周りに土を積み上げていく俺に三琴はどん引いていた。


「歩くショベルカーか! 相変わらず驚異の身体能力だなぁ、もう!」


 ドガガッ。キンッ!


 5分ほど掘り進めると、鍬の先が何か硬いものに当たった。


「あっ。これじゃないか? 光る箱のようなのがあるぞ!」


「えっ。もう見つかったの?」


 三琴が驚いて、駆け寄って来る。


 その先は三琴と共に、丁寧に掘り起こし、手の先で土を払うと、それは重箱のような形をしていて金色の光を放っていた。


「おおっ! もしかして、埋蔵金とか??」

「どうだろう? 開けるぞ?」


 三琴が目を輝かせる中、俺が重箱の上箱に手をかけると……。


「あっ。待って待って! 玉手箱的な奴だったらどうする?」


 土壇場でビビる三琴に、宝探しの時、俺の後ろにひっついていた小さい頃の彼女の面影を見て、俺は笑う。


「ハハッ。もしそうだったら、俺はじいさんになって、この地域の高齢化に拍車をかけてしまうな。 心配なら、少し離れるぞ」


「え、ええ〜! お兄、大丈夫? あっ!」


 パカッ!


 心配げな三琴から距離を取り、上箱を開けると……。


 ピッカァーーーーッ!


「うわっ!」

「眩しっ!」


 先程とは比べ物にならないぐらい強い光が箱の中から放たれたと思うと……。


 シュウン……。


 次第に光は収束して、箱の中に入っていたものが露わになった。


「わぁぁっ!!」

「おぉぅっ!!」


 それは、赤い綺麗な宝石が埋め込まれた、アンクレット、ピアス、イヤリングと三種類の装身具アクセサリーだった。


 まさかの本当に高級そうなお宝が出て来て、三琴も俺もテンションが上がった。


「ねぇ。これ、名前のタグがついてるよ?」

「本当だ!」


 男性用のアンクレットにははじめ、リング式のピアスには弍乃にの、繊細な作りのイヤリングには三琴みこととそれぞれの装身具には、糸で名前タグがつけられていた。


「どうやら、じいちゃんが孫の俺達三人に遺してくれたものらしいな。俺のはアンクレットか。なかなかいいな!」


「わぁい! イヤリングは私の? 綺麗〜♡ 弍乃ちゃんは、好き勝手したせいで、この素敵なお宝にありつけなくて残っ念〜!」


 俺達はそれぞれ自分の装身具を手に取り喜んでいたが……。


『オネガイ! タスケテ……! レイサンノシソン!』


「「え?」」


 突然頭に女性の声が鳴り響き、俺と三琴は、驚き顔を見合わせた時……。


 シュルン! シュルン!

「うわっ!?」


 パチン! パチン!

「きゃっ!? 何これ!」


 俺はアンクレット、三琴はイヤリングが勝手に装着され、悲鳴を上げた。


 カアアアーーーッ!!   


「「!!!?」」


 今度は赤色の光が俺と三琴の体全体から放たれ、一瞬目の前がグラッと揺れるような感覚があり、一瞬の暗転──。





「う、ううっ……」

「ん……。えっ。ここは……?」


 ビュオオオ……!


 気が付くと、俺と三琴は風の吹きすさぶ草原の上に倒れていた。


 家の庭にいた筈の俺達が、何故見知らぬこんな場所に移動しているのだろうと二人で首を傾げていると……。


 「ロフィーニ〜〜ッ……!! %$※※!!」


「「!」」


 数メートル先に、金髪に翠眼、長く尖った耳の美しい女性が、上を見上げて知らない国の言葉で、悲痛な叫び声を上げていた。


 バサバサッ!!


「レフィーナ※β%〜!」


「「!??」」


 そして、彼女が見上げている上空には、黒い翼に角を持つ巨大な翼竜が、10才位の男の子を足で鷲掴みにして、今正に飛び立とうとしている。


 翼竜に捕らえられた少年は、女性によく似た金髪翠眼の10才位の男の子でこちらに助けを求めるように手を伸ばしていた……!



✽あとがき✽


読んで下さり、ブックマーク下さりありがとうございます!


ようやくヒロインの登場ですが、最初から緊急事態に……!


今後ともどうかよろしくお願いしますm(_ _)m

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